↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
44/67

第19話① 勇者招集 前半

 五月某日。午前八時。


 膳所城高校。地下十五階。勇者本部司令室。


 月夜実は静かに全員を見渡した。


「本日勇者三名を招集します。」


 その一言で、司令室の空気が引き締まる。


 思金子が立ち上がった。


「最終確認です。」


「神具送迎車。」


「三台異常ありません。」


「通信。」


「正常。」


「Lin Lin。」


「正常。」


「温泉旅館。」


「受け入れ準備完了。」


 猿田が笑顔で親指を立てる。


「女将さんにも伝えてあります。いつでも泊まれます。」


 月夜実は頷いた。


「ありがとうございます。」


 依絵は少し緊張した様子で手帳を見つめる。


「何か私まで緊張してきましたねぇ。」


 菊理加奈が微笑んだ。


「私もです。どんな子たちなんでしょうね。」


 思金子は静かに資料を閉じる。


「三人とも普通の高校生です。だからこそ、私たちが支えます。」


◇


 月夜実は三人へ視線を向けた。


「確認します。勇者同士は、勇者本部到着まで接触禁止。」


「はい。」


「迎えは別々。案内経路も別々。待機室も別々。初顔合わせは作戦室。」


「了解。」


 三人同時に返事をした。


◇


 思金子が最後の資料を開く。


「もう一点。勇者本人には、必要最低限しか説明しません。」


 依絵が頷く。


「理由は?」


「知らない情報は漏れません。」


「そのとおりです。」


 月夜実も続ける。


「勇者の皆さんには安心して戦っていただきます。情報管理は私たちの仕事です。」


 猿田さんは帽子を被り直した。


「ほな、迎えに行きましょうか。」


 月夜実は時計を見る。


「予定どおり。午前八時三十分。出発します。」


◇


 地下格納庫。


 三台の黒いワンボックスカーが静かに並んでいた。見た目はどこにでもある送迎車。会社の営業車と言われても違和感はない。猿田は運転席へ乗り込み、小さく呟く。


「姫さんは私が迎えに行かせてもらいます。」


 菊理加奈もシートベルトを締める。


「私はライちゃんか。元気な子なんだよね?」


 月夜実は静かにハンドルを握った。


「タケ。今から迎えに行きますね。」


 三人は同時にエンジンを掛ける。


 静かに、ゆっくりと、三台の送迎車は地下格納庫を出発した。それぞれ。人の高校生を迎えるために。そして三人の運命が交わる、その場所へ向かって。


次回夜19時更新です。


お読みいただきありがとうございますm(_ _)m


皆様に大切なお願いがございます。


読んでみて少しでもいいと思っていただけましたら、、ブックマークと評価を★★★★★にしていただけるととっっっっても嬉しいです。(*´ω`*)


執筆を続ける励みとなりますので是非ともお願いいたします。m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。