↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
43/67

ショートコント ノブ&ルー③ ショッピング(★イラスト有)

「今週も頑張ったのう。どうじゃ、気晴らしに街へ繰り出さんか?」


「街というと、この前見て回った八幡駅周辺か?」


「そこでもよいが、今日は別のところじゃ。何やら『ショッピングモール』という場所があるのであろう?」


「まあ、行ってもよいぞ。」


「よし、それでは善は急げじゃ! ほれ、この前の若い信長、頼むぞ。」


「ああ。よほど気に入ったのだな。」


若返った姿になった信長は、満足そうに腕を広げる。


「おおおお! なんだか気分まで若返ったようじゃ! ……いや、『じゃ』はいかん。この姿には似合わぬ。わしは信長だ! わはははは!」


「そのキャラで行くのか? 少々うざいぞ。」


「うざい言うな! 急に若者言葉を喋れと言われても分からんのじゃ!」


「分かった分かった。好きに喋れ。」


信長は思い出したように振り返る。


「そうじゃ、ルーちゃん。分身術で自分の姿をもう一人出せたりせんのか?」


「出来るか出来ないかと聞かれれば、出来るぞ。」


「ならば、ルーちゃんも分身体を用意せい。」


「なぜだ? どうせ一緒に見て回るのだ。その必要はあるまい。」


「気分の問題じゃ。気・ぶ・ん!」


「……まあよい。」


ルシフェルが指を鳴らすと、瓜二つの分身体が現れた。


「おおおお! 美人じゃ! ほんに美人じゃ! こりゃ気分もアゲアゲじゃ!」


「最近、よく分からない言葉を覚えたな。その『アゲアゲ』とは何なのだ?」


「細かいことは気にするな! それでは出発じゃ!」


転移陣が輝き、二人はイヨモール草津へと移動した。


「ほほう。なかなか洒落た店が並んでおるのう。どうじゃ、ルーちゃん。欲しい服やアクセサリーはないのか?」


「……我に服やアクセサリーなど不要だ。そのような物を欲しいと思ったこともない。」


「それはもったいない。ルーちゃんほどの美人が着飾らぬとは。世の男どもが放っておかんぞ?」


「よい。我を好きになる物好きなどおらん。」


「んー……ならば、あの店へ行ってみよう。」


そう言って信長は、ルーちゃんの手を取るようにアクセサリーショップへ向かった。


「おお、これなどどうじゃ? ルーちゃんにぴったりではないか。」


信長は上品なデザインのイヤリングを手に取り、ルーちゃんの耳元へそっと当てる。


「ほれ、見てみい。ルーちゃんの美しさが、ますます引き立っておる。」


「そ、そうか? 我にこのような物が似合うのか?」


「もちろんじゃ。ほれ、付けてみるがよい。」


店員に手伝ってもらい、イヤリングを付けたルーちゃんを見た信長は大きくうなずいた。


「ほれ見い。やっぱりよう似合っとる。」


ルーちゃんは鏡を見つめ、小さく微笑む。


「……うむ。確かに悪くない。そなたがそう言うなら、買ってみようかな。」


「いや、それは違う。」


「ん?」


「これは、わしからルーちゃんへのプレゼントじゃ。」


「え……?」


ルーちゃんは目を丸くした。


「プ、プレゼント? 我に?本当に?」


「ああ。」


信長は優しく笑う。


「ルーちゃんには、幸せになってほしいのじゃ。」


ルーちゃんの頬がほんのり赤く染まる。


俯いたまま、小さな声でつぶやいた。


「……ありがとう。」


少し間を置いて、もう一度。


「大切にする。」


「ああ。それだけで、わしは十分うれしいぞ。」


信長はイヤリングを購入し、ルーちゃんへ贈った。


◇


帰り道。


「今日は……我のために、すまなかったな。」


「そこは『ありがとう』でよいぞ?」


「あ……ありがとう。」


「うむ。」


信長は満足そうに笑う。


「また行こうな。久々によい一日じゃった。」


「ああ。また行こう。」


ルーちゃんも穏やかな笑みを浮かべる。


「今度は我が、そなたに何か贈ろう。」


「おお、それも楽しみじゃな。」


「ああ。楽しみにしておれ。」


夕日に染まる空の下、二人は並んで歩いていく。


そんな穏やかな休日は、ゆっくりと暮れていくのであった。


挿絵(By みてみん)

お読みいただきありがとうございますm(_ _)m


皆様に大切なお願いがございます。


読んでみて少しでもいいと思っていただけましたら、、ブックマークと評価を★★★★★にしていただけるととっっっっても嬉しいです。(*´ω`*)


執筆を続ける励みとなりますので是非ともお願いいたします。m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。