第16話① 勇者本部始動準備 前半
膳所城高校。地下十五階。勇者本部。
まだ勇者は一人も来ていない。広い司令室では、最後の準備が進められていた。
勇者本部の主なスタッフは以下の通り。
月夜 実 勇者本部長。背は180を超える。美形長髪男性。髪は青い。年齢は不詳。
思 金子 勇者本部参謀。背は165センチ程度。バリバリのキャリアウーマンを思わせる風貌。インテリ。髪は肩に届かない。濃紺色の髪。スリムな体型。勇者本部の頭脳。
鴨 依絵 勇者本部オペレーター。160センチ前後。明るい茶髪。体型はややボリュームあり。丸顔ほんわか少し天然。ボケ役。
菊理 加奈 オペレーター兼仲介などの雑務。155センチ。元気で明るい、活発な女性。スリム。やや美人。髪はショート濃い茶髪。
猿田 彦助 送迎、運搬担当職員。背は170センチない程度。中肉中背。白髪白鬚。少し執事を思わせる雰囲気がある。普段は気のよい気さくなおじいさん。運転は普段は超安全運転。急いでもらうとF1ドライバーのように変貌する。
「モニター異常なし。」「神域通信、正常。」「神力残量、七八%です。」
鴨依絵が報告する。
月夜実は静かに頷いた。
「十分ですね。」
「勇者三人を同時接続しても問題ありません。」
思金子は巨大な作戦卓へ映し出された滋賀県地図を確認していた。
「片眼鏡PADとの同期も完了しました。」「神具との接続も正常です。」
菊理加奈は机の上へ書類を並べながら微笑む。
「これで準備は整いましたね。」
◇
その時。司令室の扉が勢いよく開く。
「お待たせしましたー!」
猿田さんだった。両手いっぱいに箱を抱えている。
「追加分です。」
依絵が中を覗き込む。
「神域通信イヤホン。」「片眼鏡PAD。」「全部そろいました!」
猿田さんは笑顔で頷く。
「神力も満充電してあります。」
依絵が箱を開け、一つ手に取った。
「神力残量。」「百%ですね。」
思金子も確認する。
「問題ありません。」
「勇者なら一週間は補充不要でしょう。」
月夜実が静かに言った。
「ただし勇者の前では神力という言葉は使わないでくださいね。」
「はい。」
三人同時に返事をする。
「神域通信は専用回線。」「神力残量はバッテリー残量。」「補充は充電。」「そのように説明してくださいね。」
依絵はメモを取りながら頷く。
「危なかったぁ。うっかり神力って言いそう。」
菊理加奈が笑う。
「依絵さんなら十分ありえます。」
「えへへ。ってなんでやねん!加奈ひどーい」
「あはは。冗談ですよ。」
◇
思金子は片眼鏡PADを机へ並べた。
「最終確認をします。」
四人とも装着する。何もない空間へ。地図。建物。写真。立体映像が次々と浮かび上がる。
「表示良好。」「同期正常。」「遅延なし。」
依絵が嬉しそうに声を上げた。
「やっぱり何回見てもすごいねぇ。」
思金子は冷静だった。
「勇者たちはこれを普通の最新機器だと思います。それでかまいません。」
猿田さんが笑う。
「まあ説明したところで分からんでしょうし。私だって分からんし。」
全員が苦笑した。
◇
月夜実は司令室全体を見回した。
「勇者本部開設準備完了です。」
静かな空気が流れる。その時だった。
ピコン♪
司令室全員のLin Linが同時に鳴る。画面には、一通の通知。
送信者。
**アマテラス**
全員が姿勢を正した。
次回夜19時更新です。
お読みいただきありがとうございますm(_ _)m
皆様に大切なお願いがございます。
読んでみて少しでもいいと思っていただけましたら、、ブックマークと評価を★★★★★にしていただけるととっっっっても嬉しいです。(*´ω`*)
執筆を続ける励みとなりますので是非ともお願いいたします。m(_ _)m




