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第14話 神々の会議

 高天原。


 アマテラスを中心に、建部大神、市杵島姫命、武甕槌神が向かい合っていた。


 建部大神が口を開く。


「タケルは順調です。火と風の扱いにも慣れ始めました。何しろ、好奇心旺盛で、こちらからあれこれ言わなくても、どんどん新しいことを試し出す始末です。むしろやり過ぎないか見ていてヒヤヒヤします。神具の方はまだ使い始めたばかりです。真の力を解放するにはもう少しかかるでしょう。」


 市杵島姫命も続く。


「姫乃も飲み込みが早いですね。楽しみながら覚えております。特に研究熱心で創意工夫がよくできる子ですね。水の性質から調べ直したのにはビックリしました。神具についてはこちらもまだまだです。」


 武甕槌神は豪快に笑った。


「雷太も毎日鍛えとる。昨日も『もう一回勝負や!』と言われたわ。雷の方は、なんとかの一つ覚えのようにパチパチやって喜んどるわ。神具の方は、まだ使いこなすには時間がかかるやろうなあ。」


 三柱が思わず笑う。アマテラスも微笑んだ。


「皆、まあ順調ですね。」


 建部大神が真顔になる。


「では。そろそろ三人を集めますか?」


 アマテラスは静かに首を横へ振った。


「いいえ。まだです。」


 武甕槌神が首を傾げる。


「何故じゃ。三人とも十分強くなってきとる。」


 アマテラスは落ち着いた口調で答えた。


「まだ加護が完全に定着していません。神霊術も。神具も。まだ本来の力を引き出せる状態ではありません。今のまま集めても、結局は個人練習の延長になってしまうでしょう。それなら、集まって練習するより、まず個人でできることをしっかりとやってから集まった方がいいでしょう。」


「1度集まってしまえば、3人の連携の練習に時間を取られることにもなりますし。連携は連携でしっかりと練習してもらいたいし、そのためにもその土台となる個人の技量はしっかりと身につけておいてほしいのです。」


「それに、勇者本部もまだちゃんと立ち上げられていません。今のまま勇者を戦いの現場に送り出すのは不安が強すぎます。」


 市杵島姫命が頷く。


「確かに。今集めても。力は半分ほどでしょう。」


 建部大神も納得したように頷く。


「まあ焦る必要はありませんね。」


 アマテラスは続ける。


「それに、敵もまだ動いていません。今は勇者を育てる時です。」


 武甕槌神が笑う。


「信長も育て。こちらも育てる。面白いものじゃ。」


 建部大神も微笑んだ。


「どちらも学校ですからね。」


 アマテラスは静かに立ち上がる。窓の外には、下界が広がっていた。


 琵琶湖。安土城。そして結界に包まれた安土城魔王学園。


 その姿を見つめながら、小さく呟く。


「信長……。あなたは、よほど強い運命を背負っているのですね。また会えるのを楽しみにしていますよ。」


 夕日が高天原を優しく照らしていた。


 その言葉は春風に乗って、誰にも届くことなく静かに消えていった。


次回はお昼の12時更新です。


お読みいただきありがとうございますm(_ _)m


皆様に大切なお願いがございます。


読んでみて少しでもいいと思っていただけましたら、、ブックマークと評価を★★★★★にしていただけるととっっっっても嬉しいです。(*´ω`*)


執筆を続ける励みとなりますので是非ともお願いいたします。m(_ _)m

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