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実践!創作設定論  作者: 月桑庵曲斎
実践編〜執筆までは遠き道のり〜
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第九章 物語を整える 〜中プロットという名の収納箱〜

 ここで「第五章 あらすじを書こう」で作成したシナリオチャートを持ってくる。


 ん? ああ、そう。あれがシナリオチャートと呼ばれる物なんだ。シナリオを整理するにはチャートを複製しておく必要があるので、箇条書きに書き出してテキストファイル化し、チャットGPTに読み込ませる。


 中プロットというのはイメージ的にはエピソードを入れておく箱だと思ってくれていい。この箱は大きさがバラバラだ。


 だから、ここでは、どの大きさの箱に何を入れるかを決めていく。


▶ボリュームから話数と章立てを考える


 ここで第四章で決めたボリュームで箱の数を大雑把に決める。大体4万文字ぐらいで1章というのが適切な分量。


 ん? 市販品はそうなってない?


 そりゃあ、彼らは天才だもの。私が書いてるのは凡人がエタらず、書き進めて天才に勝つための方法論だから。


 現状、ウェブでの連載をしている人が多いと思うので、ウェブの連載に適している文字数について言及するが、ウェブの1話辺りの適量は1000〜1600字と言われている。これは大体、新聞の連載小説1話分にあたる。なのでここでは大体1600字としておこう。


 1600字×50話=80,000字


 と書くと、10話単位で五部構成かな?とか思いがちだが、それでもいい。箱の仕様は好きに決めたらいいからだ。ちなみに『オルガ―狂奔の女帝―』は1章=12話構成。もう一つの『数寄の長者』は1章=10話+余話という少し珍しい構成にしている。


 これは歴史物を書いていて「話が長くなったときのクッション」として余話を置いていて、話がプロットどおりに収まったらサイドエピソードを入れようと思っている。たまに見掛ける次の章に行く前の閑話休題とかである。


 ちなみに『オルガ』は全12幕で3幕ごとに部にまとめ、1幕=4章、1章=12話な上、1話3500字前後と少しウェブ小説にしては重い仕様にしている。これはnoteで公開しているからだ。カクヨムで公開する時は、分割して24話になると思う。


 また、『数寄の長者』は1服8000字以内にしており、カクヨムではこれを5話に分割して連載をしている。分割版は1600字以内で区切った。


 予め言っておくが、これは目安に過ぎない。必ずしもこのルール通りにする必要はないが、原則として「文字数のルールは守る」ようにしよう。


 ただし、章立ての話数を変更すると、全体に影響するので、手間が恐ろしく掛かる(既に書き終えたところの章立ても修正しなければならなくなる)。章というのは前後はあっても大体同じボリュームであるべきだからだ。それよりはプロットを見直してイベントを移動させるのがお勧めだ。


▶エピソードを収納箱へ


 大まかに話数と章立てを考えたら、構成を決める。

 

 構成というのは


・二部構成(前編・後編)

・三部構成(上中下・序破急)

・四部構成(起承転結)

・五部構成


 という感じだけど、これは章の中のことだと個人的には考えている。オルガなら各幕が四部構成で4章あり、各章は12話あるので、3話づつで起承転結となる。3話で5000字弱となるので、無難な作りになっていると思う。


 まずは、用意した箱(別に物理的な箱を用意する必要はない)にエピソードやイベントを入れて行くのだが、ここでイベントを区分けする。


・キャンペーン⇒部・幕レベル

 舞台が変わる、キャラクターが大きく成長する、キャラクター同士の関係性が変化する、敵のボス級を倒すなどのシナリオが進むもの


・エピソード⇒章レベル

 長めの物語が一つ終わる。伏線の回収に向く。テーマ性を持たせる。


・クエスト⇒単話〜数話レベル

 短い物話。思い出話や軽い出会いなど、伏線の仕込みに向く。章の隙間を埋める話や、あのときって……というような作品中の補完などにいい。


 キャンペーンレベルは箱につけるラベルである。この中にエピソードやクエストも入れて行くことになる。キャンペーンに結びついているエピソードやクエストはそこに置いていいが、それ以外のイベントは無理に入れなくていい。まだ手札として残して置くべきだ。 


 大まかに分けるだけでいい。


 そうしたらいよいよ、世界にキャラクターを置いていこう!

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