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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
3章 争い合う2学期編
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第089話 新技披露 銀丸VS犬飼

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

「えー、次は 王馬 対 犬飼 。両者は前へ。」


おっ。次は銀丸の番か。

銀丸については、夏休みの間頻繁に会っていたので何していたか知っている。

けど、犬飼は夏祭りの時にちょっと見かけたくらいで、他はどんな過ごし方をしていたか知らない。


「拙者は強くなりたいでござる。その為にもここで勝つことが、2学期の序盤で最も大事でござる。」

「強くなりてーよな。負けるのは悔しいよな。だけど、それはここにいるみんなそう思ってる。そうだろ?」

「それは重々承知の上でござる。だけど、言葉に出すことによってやる気を注入しているでござるよ。」

「・・・俺が勝つ。それは譲れない。」


やはり戦う者同士、軽く挨拶を交わしてから位置に着く。


「それでは両者位置に着いたな。試合スタート。」


掛け声に合わせて銀丸が動く。

普段は銀丸から攻め込むことがないので相手の不意をつく初動。

しかし、それには全く動じない犬飼がいた。


「”王馬一刀流 七天抜刀”」

「いきなり新技披露ってことかよ。でも、それはあまりにも舐めすぎだぜ!”人形猛獣 召喚”」


大きな熊の人形が召喚される。

これは入学当初は見かけたことがなかったことからも1学期の間に部活で作ったのかもしれない。

犬飼の能力で召喚された人形達はかなり厄介だ。少しの傷ならなにごともなかったかのように、攻撃を仕掛けてくる。

相手の動きを止めておく必要がある。


熊が銀丸の攻撃を受けている。

素材が硬いのか、所々に傷は見えるものの耐え切られてしまったようだ。

犬飼はここから頭数をどんどん増やしてくるぞ。


「”人形猛獣 召喚”」


狼に烏、それにライオン。多くの動物達が犬飼を囲んでいる。

1撃1撃が簡単に連発できない銀丸にとってこれは不利と言える。


「お前まだ何か隠してるだろ?ならそれ引き出してやるよ!あんまり驚くなよ!”人形猛獣 百獣夜行(ひゃくじゅうやこう)”」


出した人形猛獣以外にもサイズの異なる人形が次々と召喚されて銀丸に遅い掛かってくる。

まずい。

銀丸にとってこの数を対処できる技が少ない。それは本人も分かっているはずだ。


「誰かと同じで拙者も誰にも言わずに特訓したでござるよ。せっかく、追いつけると思っていたのにどんどん先に行ってしまうから困ったものでござる。”竜王の時間 超級 暴龍舞(ぼうりゅうまい)”」


銀丸がひっそりと練習していたであろう新技。

いつも以上に荒々しいオーラを纏い、ただ暴れているようにも舞を踊っているようにも見える剣術を披露している。

しかし、ここまではいつもと変わりのないように見える。

だが、明らかに違う点が2つある。


1つは圧倒的な持続時間だ。

これまでの技は持続時間が短いため再度攻撃をするために時間を稼がなければいけないという弱点もあった。

逆にこの技は敵が多いほどに時間が伸びているに感じる。

それはまるで敵を貪り喰う龍のようだ。


2つ目は、斬撃がその場で止まっていること。

飛ばす斬撃な銀丸の技で見たことがあるが、その場に停止する斬撃など見たこともない。

それに当たるとどうなるのかは人形達が証明している。


「これ以上出しても数が減って不利になるだけだよな。本当ならこれで一気に方を付けるつもりだったが、そっちも成長しているのには間違いないようだな。」

「これだけで終わりと思ったでござるか。この龍はまだ暴れるでござるよ。」


その掛け合いと共に今まで止まっていた斬撃が急激に解放されていく。

急に四方へ放たれる斬撃に残った全ての人形も倒されてしまう。


「その技ちょっとばかりずるいな。それが夏休みの成果ってことか。」

「その割には余裕そうに見えるのは気のせいでござるか。あれだけ数がやられてしまったなら本音は焦りがあるはずでござる。」

「後であいつらは修理してやらないといけないが、焦りは今のところないぞ。もう負けるのは慣れた。感情に左右されるのもやめた。ただ、勝つことだけに一点集中。」


焦りがないことは本当だろうな。今までの犬飼の性格上、本当に焦りがあったとしたら感情が表に出ていたはず。

しかし、今はそれを1ミリも感じない。

ここからの逆転を信じてやまない目をしてる。

銀丸を応援したいところだけど、このままいけばどちらが勝ってもおかしくないような状況だ。


「最後の最後に新技を隠している。これが勝ち方の定石だぜ。”人形猛獣 猛獣装備(もうじゅうそうび)”」


一瞬、光に包まれて視界が遮られる。

そして、見えるようになった時には犬飼が狼の着ぐるみを着ていた。


「ふざけた見た目でも獣の力には変わりないぜ。」


その言葉の通り、動きが急激に変化する。

着ている動物の種類によって、効果も変化するのだろうか。


「速いでござるが、速いやつは今まで見てきたでござる。”王馬一刀流 紫峰八宝しほうはっぽう”」


これはさっきの大技の応用だろう。

攻撃を遅延させて相手に近寄らせるのを躊躇わせるような攻撃。

どちらかといえば防御よりの技ではあるが、時間を稼いで次の攻撃を展開しやすくなるのは強いだろうな。


「着ているだけじゃないぜ。これも使えるようになってるんだぜ。”人形猛獣 迅獣連撃”」

 

自分のタイミングで技を使えるようになったのは大きい。

戦略の幅も広がるし、元々の攻撃力はあったが当てるのが難しかったのも命中率も上昇するからな。

銀丸の攻撃は軽々と避けられてしまう。

そして、犬飼が攻撃した爪はしっかりと左肩に命中してしまう。


「これでお前も木刀を握りにくくなって攻撃力は落ちるだろ?」


それで簡単に勝てるならどれほど良かっただろうな。

銀丸は思っている以上の意地を見せるぞ。


「拙者にはどうも素早い相手は苦手でござるからな。この距離なら逃げられないでござるな。」


痛みに耐えながらもしっかりと相手の腕を掴んでいる。

顔は苦悶の表情を受けべながら放つ攻撃。


「見えてなかったでござるか。拙者の右腕に木刀はもうないでござるよ。”竜王の時間 中級 忍駒(しのびごま)”」

「ナイフ・・だと。隠し持ってやがった・・のか。」


これは相手の固定概念を突く1撃だ。

あの距離でしっかり溜められて刃物の攻撃は致命傷だな。


「そこまで。勝者 王馬 銀丸 。両者に拍手を。」


こっちに帰ってきた銀丸に言葉は掛けずただハイタッチした。

ご覧いただきありがとうございました!

次回は、明日投稿予定です。

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