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 命は一つしかない。


 言うまでもなくの話である。


 自明の理、そんな大仰な言葉を使わなくとも、ざっくり言って、当たり前の話である。


 当たり前すぎて、


「クラッカーでも食べてろ!」


 などと、勢いよく叫んでしまうくらいかもしれない。


 しかして、敗北したからといって、コンテニュー画面とかタイトル画面が現れることもない。


 そう考えると、思いきりことである。


 自然、肩へ力が入らざるをえない。


 ゲーム感覚で、判断してはいけない。


 判断などできるわけもない。


 それでも、この異世界にきて日が浅すぎるというこの現状、である。


 この異世界にきて、たったの八日目である。


 一週間たらずなのだ。


 そうなると、あまりにこの異世界のことを知らない。


 圧倒的に知識が足りないのだ。


 ゆえに、ゲームで培った知識が思考の土台になっているのも、また事実だった。


 俺の勝手なゲームなどで知りうる四天王のイメージは、その要素にマッチするような外見を持ち合わせているものである。


 火を司る者なら、炎を思わせる姿。


 水を司る者なら、静かな湖のような雰囲気。

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