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 しかして、初めて対峙した瞬間、


「これまでとは次元が違う」


 などと思わせる壁、そういう存在として描かれることが多い。


 そういう法則というかお約束というかセオリーというか、そういったものがあるのではないか。


 そして、これについて、真っ向から(いな)という諸兄姉は、少ないのではないだろうか。


 だからこそ、だ。


 自然と身構えてしまう。


 ただ今俺が立っているこの異世界、これはまぎれもなく現実である。


 その現実となったこの異世界でも、その法則というかお約束というかセオリーというか、そういったものが当てはまるのなら、目の前の少女は、ある意味、転換点そのものと言っていいのではないだろうか。


 つまり、ここで何を選ぶか。


 それによって、この先の展開が大きく変わる。


 そんな予感が、胸の内に静かに広がっていく。


「……」


 (くだん)の四天王は、基本的には、強敵であることが多い。


 もちろん、ゲームなら何度倒されてもやり直せる。


 装備を整え直せばいい。


 仲間を育て直せばいい。


 作戦を練り直せばいい。


 敗北は経験となり、経験は次の勝利へ繋がる。


 だが、ところがどっこい、ここは現実だ。

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