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 弱気というか後ろ向きな思考をぬぐうことはできない。


 ぬぐいたくても、ぬぐえない。


 考えないようにしようとしても、考えないわけにはいかない。


 このあたり、まさにジレンマである。


(……)


 四天王である。


 その一言だけで、十分だろう。


 魔物とかモンスターについて多少なりの知識があるのならば、その名を知らない者は、いないのではないだろうか。


 四天王。


 魔王軍最強の戦力。


 数多くの伝承や戦記の中で語られる存在。


 地方によって細かな逸話は違っていても、共通していることが一つだけある。


 まず挑んではならない相手だということだ。


 それは、英雄譚(えいゆうたん)を好む子どもですら知っている常識だろう。


 そして今、おそらくは、その伝説の一角が、静かにこちらを見つめている。


 そういうシチュエーションなのだ。


 四天王と言えば、剣と魔法のRPG(アールピージー)の世界の中では、中盤から終盤にかけて登場する重要な位置づけだ。


 ゲームをプレイしてきた身としては、その言葉にはある種のお約束が付きまとう。


 物語の前半で、何度も名前だけが語られる。


 それから、主人公たちが少しずつ力を付けた頃に、ようやく姿を現す。

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