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 心中、


(火の王……)


 と、その言葉をつぶやいていた。


 それは、言ってみれば、二つ名である。


 その二つ名が意味するものを、改めて考える。


 王。


 その言葉だ。


 意味として、強い。


 単なる強者ではない。


 一つの勢力を率い、その頂点へ立つ者。


 誰かに与えられた称号ではなく、力によって勝ち取った座。


 そう考えれば、目の前の少女から漂う圧力プレッシャーにも、説明がつく。


 少女は、威嚇しているわけではない。


 そのような気配など微塵もない。


 自然体で立っているだけだ。


 それでも、周囲が圧倒されるのは、その存在そのものが規格外だからなのだろう。


 呼吸を整えようとしても、どうにもだ。


 胸の奥に居座る緊張は、消えない。


 消えてくれない。


 むしろ、(つの)っていくばかりである。

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