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 率直に言ってしまえば、


(なんてこった……)


 などという言葉が、想起される。


 なんともステレオタイプな台詞である。


 いやな緊張感が、ざわざわと身を蝕んでいく。


 振り払おうとしたところで、無駄だ。


 どうにもならない。


 いかんともしがたい。


 できるのは、ただそれをそれとして受容することだけだ。


 やんぬるかなである。


(……)


 ネムリアから聞かされていた特徴を、思い出す。


 炎のような髪。


 同じく、燃え盛る火を思わせる瞳。


 そのどれもが、一致してしまう。


 言葉通りの容姿。


 偶然と呼ぶには出来すぎていた。


 俺は、無意識に拳を握っていた。


 掌には、汗が滲む。


 爪が食い込む痛みが、これが現実であることを教えてきていた。

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