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「明かりは、どうなんだ?」
と、聞く。
約五十の魔物の群れ、規模で言えば、小隊以上中隊未満、といった感じなのである。
隊をなしてきている。
規律だって行動、夜間に行軍するとすれば、闇にまぎれとは言えども、最低限の明かりは必要なのではないだろうか。
夜間の視界確保の目的で、である。
逆にあえて動きを悟られないように明かりを消して行軍した可能性も、あるかもしれない。
(いや……)
と、心中頭を振った俺だった。
そもそも、だ。
この考え自体、俺が持っている知識の中での産物である。
それを、そのまま、魔物の群れに当てはめることができるのだろうか。
それが、問題である。
闇の中ばっちり目が利くモンスターだって、存在するかもしれない。
俺のいた世界でも、フクロウやカラスなどは、夜目が極めて利く。
フクロウは、人間の百倍の視力で音と光を頼りに獲物を捕らえるともいう。
この異世界にも、そういった能力をもったモンスターがいるかもしれないのである。
こうなってくると、なんとも堂々巡りである。
それこそ、いろいろな可能性が考えられてしまう。
なんともはがゆい。





