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ノりがいいというべきか。
なかなかに器用な猫のようである。
その流れに身を任せるように、俺もまた、
(まあ……じゃあ、よしとするか)
などと、考えていた。
流れに対し逆らっても飲み込まれる。
流れに身をまかせ同化する。
そうしてこそ、流れに打ち勝つこともできるというものである。
どうかしているような気もしないわけでもない。
イフのようにテンションが上がるわけでもない。
が、いったんそこで落ち着くことにした。
ここには、二匹の子猫がいる。
片保は、イフの頭の上に乗っているイチローである。
もう片方のその子猫の毛色は、ぶちである。
そして、首輪を付けていた。
そう、イチローと同じ首輪である。
この子猫は、パリーピに保護されていた、ジローである。
ジローが、にゃあんと軽く鳴いた。
そうして、だ。
すすと移動したジローだ。





