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やがて、
「……ふっわふわー」
そのようにつぶやいたイフである。
それに加えて、
「……はわぁ」
と、ため息までついている。
ご満悦な調子の声である。
それはパワァッとかゲイザーッとかなどと空耳が聞こえてきそうな勢いだった。
(ふむ……)
ふわふわということらしい。
イチローの毛並みのことだろう。
そのつぶやき、感動しているニュアンスさえこれありである。
たしかに、イフの言うように、ふわふわである。
もう少し誇張して、ふっわふわと形容しても構わないだろう。
昨日発見した時は、これほどふわふわな感じではなかった。
少し汚れてしまっていたのだ。
やむをえない話だ。
保護したのは、生垣でだった。
葉や土に触れていたのだ。
それに、迷子になってから他にも色々な場所に行っていたのだろうから、当然かもしれない。





