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 視界が百八十度近く反転する。


 くらくらする。


 視界酔いのような感覚だ。


 そして、ふわっとする。


 突風が身体すれすれにかすっていく感覚である。


 視界の端に、あっという間に横切り過ぎ去っていく針の影を捉えていた。


 突風で学生服が大きくめくれ上がった。


 そうして、すんでのところで攻撃をかわした。


 それと同時に、砕け散っていった(エル)字棒Bの残骸を視界に捉えていた。


 (エル)字棒B撃沈である。


 サードが、


「こんなもの……」


 と、ぽつりと口にした。


 俺は、心中、


(……やる!)


 と、舌打ちせざるをえなかった。


 俺のいた世界の有名ロボットアニメに出てくる圧倒的人気の仮面キャラのように舌打ちしたところで、どうでもない。


 ただそれっぽいだけである。


 ここでさらりと性能の差が戦力の云々とかっこよく(のたま)うことができればいいが、どうにもならない。


 ただそれっぽく悪態をつくことしかできない。

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