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 サードは、俺たちのほうを向いていた。


「もういい?」


 ストレートな質問だった。


 こちらも、ストレートに、


「ああ」


 と、返した。


 イフも、俺の目を見てこくんと頷いた。


(……ここからが、勝負だ)


 やれるのか。


 いや、やるしかない。


 俺は、軽く息をついた。


(よくて……)


 俺は、緊張に身を固くさせながら、


(チャンスは一度きり、だろうな)


 と、考えていた。


 たしかに、ある作戦は思いついた。


 その作戦を遂行する。


 そして、俺たちの作戦がなんとか成るまでもっていけたとしても、おそらくその機会はただの一度だけだろう。


 二度目はないだろう。


 ありていに言って、ただの一度だけ、だ。

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