3033/4792
6-786
しかし、それは織り込み済みの話だ。
「……それでいいんですか?」
「それでいいんじゃない」
と、言いきった俺は、
「それがいいんだ」
調整行使、それは疑似魔法の運用法の一つである。
俺は、二日前のネムリアの森での戦いを思い出していた。
「魔法瓶一つで擬似魔法を複数回使えるということか……?」
俺は、思いついた疑問を、そう口にしていた。
「その通りです」
イフは、頷いた。
「使用可能回数は、使用者のアドリブで調整できます」
と、イフが、言った。
「アドリブ……?」
と、俺は、オウム返しに聞いた。
「はい」
イフは、頷いた。
「例えば、魔法瓶の五分の一だけを使って疑似魔法を行使することもできます」
イフは、中身が目減りした魔法瓶を俺に見せた。
「威力は、五分の一を下回るものになりますが……」





