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イフは、目をぱちくりさせて、
「さすがですね……ちゃんと覚えて……」
これには、
「何日か前のことだからな」
と、応じた俺である。
俺がこの異世界に来て、六日目だ。
そして、件のスライムの群れとの戦いは、四日目の話だ。
あのネムリアの森での出来事だ。
すなわち、文字通りの二日前の話なのだ。
であれば、だ。
記憶もある程度は鮮明である。
長期連載の小説などだと話の上では二日前でも実際の時の流れでは軽く一年前みたいなケースもあるのかもしれないなどとメタな思考がなぜか素通りしていったが、そんなのはお構いなしだ。
イフに向かって、俺は、
「"小さな青"の調整行使、頼めるか?」
と、言った。
わずかな沈黙の後、
「……なにか策があるんですね?」
と、のぞきこむようなイフに、
「そういうことだ」
と、応じた俺だった。





