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俺は、イフに、
「"小さな青"は、使えるか?」
と、聞いた。
シンプルな問いである。
「……えっと……はい」
シンプルな答えである。
小さく返してきたイフである。
俺は、
「そうか」
とだけ、返した。
かちゃんと音が聞こえた。
イフが、自身が携行している小瓶に手をかけたのだろう。
「1本あります」
と、続けたイフだった。
ガラスの小瓶だ。
魔法瓶である。
魔法瓶とは、魔法使いでない者が疑似的に魔法を使えるよう錬金工学により生成した魔法を閉じ込めた瓶のことだ。
疑似魔法を発動する際の媒体のようなものだ。
魔法使いでない者が疑似的に魔法を使えるよう錬金工学により生成した魔法、それが疑似魔法である。
錬金術師であるイフは、疑似魔法を自ら調合しそれを戦闘に用いている。





