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とにかく、だ。
今は、急がなければならない。
性急だ。
急いては事を仕損じるなどと言っている余裕はない。
まごついている時間はないのだ。
俺がイフに話しかけたのには、無論理由がある。
ありていに言って、作戦会議である。
この戦闘を勝ち抜くためのその作戦、その会議だ。
(……)
前方の少し離れた場所に立っているのは、少女サードである。
華奢な見た目だ。
薄緑のミディアムショートの髪の少女だ。
ありていに言って、美少女だ。
服装と相まって、こんな場所でなければ、ぱっと見、普通の学生の美少女である。
だが、その正体は、聖獣"鉄鋼猫"である。
サードは、澄ました表情のままだった。
まったくの余裕の表情だ。
いや、余裕いう形容すら当てはまらないかもしれない。
平然とか普通とか、そういった表現のほうがしっくりきそうなほどだ。
早い話、こちらのことなど意に介していない。





