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なんだというのだろう。
赤面したイフは、
「もういいですっ!」
と、はあっと息をつきつつ、
「ソラは素直すぎますっ!」
と、ぶんっと両手を大きく上から下におろした。
バンドの演奏のラストの締めのじゃんじゃんじゃんという小気味の効いた感じのリアクションである。
もう話は終わりだと言わんばかりに、である。
そこから、
「それに……その……」
と、急に言い淀んだようになるイフだった。
「あんなふうに優しくするのは……」
そこで、イフの言葉は止まっていた。
黙ってしまったイフである。
黙りこくった感じである。
遠慮ためらい当惑、の色がみえたような気がした。
そんな感情が絡まったような表情、のようにもみえた。
そこから、数秒の沈黙である。
(……)
そんなイフの態度が、俺にはよくわからなかった。





