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SIDE B Life、Live?  作者: 都築 紫亜
2/6

Who Are You??

サブタイトル英語のままにしたけどタイトル英語はたぶん続きません。。。(><)

話は続きます(おい)。

 「君ねえ、それ・・・殺されてません?でなければ事故・・・」

ラウという男はいい声で明るくそう問うた。

問いというよりは言い放ったに近い。


 憮然とした表情で、目の前の彼は口を開いた。

「それ、どういうことですか??」

かすれた声でそれだけをようやく呟く。

どう見ても迫力のかけらもないような造作であるが、寄せた眉間の皺が彼の抗議の気持ちを物語っている。

「あんな水のないところで溺れたていで倒れている人間なんてそう居ませんよ。この町でもね。・・・事故の可能性もありますが、君、泥酔状態でしたからね。今の体調は?」

そう言われて、考え込む前に一瞬の眩暈におそわれる。

「うう・・・」

「まだよくありませんか?一応解毒の手当は施したんですがね。私はこれから朝食にするのでよかったら一緒に。・・・そこまで悪くはないはずですがね」

気まぐれな猫科の動物のような動作で振り返ると彼の前から姿を消した。

部屋の奥からカチャカチャと皿を出すような音やキッチンから聞こえるような音が聞こえる。


 ゆっくりと起き上がると、自分の身なりが目に入る。

普通の、会社員の恰好をしている、はず・・・なの、だ、が、・・・

この格好はどういうものなんだろう・・・?

白いYシャツにネクタイを着けているが、シャツにもスラックスにも汚れややぶれなどが見受けられる。

こんなみすぼらしい姿で倒れていたとしたら、よくもまあ拾って介抱までしてくれたものだとは思う。


 「どうです、食べられそうなら」

そう言うと口の端に笑みを浮かべて皿をテーブルに並べた。

シンプルなオートミールの粥にクッキーのような焼き菓子が添えてある。

そこへ湯気を立てた濃い目のブラックティーをカタンと置かれた。

彼は少しためらったものの、美味しそうに見えるそれに手を伸ばす。

「・・・いただきます」

シンプルながらも、ほろほろと崩れる温かい粥と、砂糖なしの紅茶をとにかく黙々と口に運ぶ。


 その向かいでラウも同じものを食べ始めた。

クッキーをつまみながら、

「君、・・・先だっての様子だと・・・記憶喪失ってやつですか。思い出すまでここに置いてやってもかまいませんよ?」

「ありがとうございます、ラウさん、でしたっけ。・・・そういうことになるのかもしれません。僕は・・・自分のことも、何故ここにいるのかもわからない」

彼は俯いて視線を落とした。

「たぶん、思い出しますよ、大丈夫。まずは食べて体力の回復からです。・・・それにしても、君、だけだと呼びづらいし、不都合が多いですね」


 ラウは少し目を瞑ると、

「そうですねー・・・。君は、エリオット。エリオット・チャンということにしましょう、ここでは。とりあえず、思い出すまで」


 エリオット・・・どう考えても自分はそんな名前ではないだろう、それだけは確信があった。

ただ、そう名乗るのが今は一番無難なのだろう。

目の前の人間が「ラウ」と名乗っているのだから。

彼、エリオット(仮)の脳裏になぜかそんな考えがよぎる。


 「さあ、食べ終わったら身支度を。衣服はとりあえずあるものを用意したのでそれで。・・・あとで少し外の空気でも吸いに行きましょうかね」

朝の光が古ぼけた部屋の時計に当たっていた。



「名前をつけてやる」みたいなところからですね。すっごい嘘くさい名前ですが、つけたほうも大概あやしいです。そもそも本名なのかっていう・・・。というか胡散臭いという。

あ、でもこれBLじゃないですよ、一応(^^;。

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