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真理の探究者  作者: しま
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新生活してます

ここから本格的にこの世界でのお話になります。

どうも皆さん、こんにちは。お久しぶりです。

僕、碓氷境彌(うすいきょうや)改めゼロ モーガンは無事12歳になりました。


当初の目的通り適度な訓練をしながら楽しく過ごしております。

時折、以前の生活が懐かしく感じる事もありますが、どーにもならない事にクヨクヨしててもしかたないので!


いやー、現実ではどのくらい時間が経っているのでしょうか?

さすがに数ヶ月は経っているような気がします。一年経ってたらさすがに笑いますよ。

まぁ、結構どうでも良いですけどね!


そんな僕は母のニーナと共に楚々とした生活をし、己の身の丈にあった生活を心掛けております。


そんな僕の今のステータスです!




名前;ゼロ モーガン

性別;男

ジョブ;武神吸血鬼

Lv.461 (999)


生命力 24,000/24,000 (34,000)

魔力 47,500/47,500 (16,000)

物理防御 9,600/9,600 (18,000)

魔法防御 30,000/30,000 (32,000)

腕力 32,000 (45,000)

敏捷 43,300 (50,000)

運 32 (72)


贖罪値 0



はい。強くなりすぎました。

僕が日帰りで帰って来れる距離の範囲で僕に敵うモンスターはいません。


俺が産まれた場所は中級と上級の間くらいの強さを持つモンスターが徘徊するエリア、魔の森にギリギリ踏み入れているくらいの場所だった。

レベル上げにはもってこいの高立地であったのは大変嬉しく思う。

今後成長して行動範囲を広げたら本格的に魔の森制圧しますわ。



あ、去年<強奪>スキル解禁されましてね。あれはモンスターに有効な場面が少ないので今のところ持て余してる感じです。


しかし、一緒に解禁された<詐称>は役に立ちます。

持ち物、容姿、標示ステータスなどを好きに変えられるスキルです。


これで村に忍び込んで色々と情報を得ました。

ヤバくなったら敏捷生かして逃げてます。


<情報開示>っていうレベル差が50以上ある時に相手のステータスが見れるスキルを使ったら村人全員のスキルが見れました… 皆、弱いよ。


ちなみにお母様はまだ見れません。恐らく今の僕よりレベル上です。

さすがお母様。過去に何があったのか気になるところであります。


近々お母様のお誕生日なので何を渡そうかと森を探索しています。


そうそう、心麗さんのがんばりのおかげで没収されたアイテムが買えるようになりました。

最初のときから話していないけれど、1ヶ月くらい前に


『貴方の清算に使ったアイテムの買い戻しができるようにしました。新しくスキル<買い戻し>をつけています。そのスキルを発動するとリストが出ますので、ご自分の罪の清算ポイントを使って買い戻してください。

あと、ご迷惑をかけたお詫びに上級までのアイテムを二つタダでお返しします。

そんな感じなんで、よろしく。』


そんな感じだった。

遅ぇよ、忘れてたわ。あいつずいぶんフランクになったなとか、お詫びなのに上級までとか詫びる気それほど無いだろ、とか思ったりもしたがなんとか一つ目の課題はこなしてくれたみたいだ。


ギルドに関しては音沙汰がない。


こんな所で近況報告は終了。




今俺は家から歩いて15分くらいの川に来て水を汲み家に帰っている途中だ。


その時、一匹のウリ坊みたいなのがこっちに走ってくるのが見えた。

あれは魔獣でモンスターとは別。

大きくなるとモンスター化する奴もいるけど…


俺は手を空いている前に出し唱えた。

「氷よ 貫け」

一本の40センチほどの氷の槍が一瞬で生成され走ってくるウリ坊を貫く。


魔法ですよ。武神が魔法使ってます。

PCの時はギルド武器に籠めた魔法以外は何も使えなかったんだが、今では普通に使える。


この世界での魔法は中々に使い勝手が良い。

まず、詠唱が大変簡潔である。


まず魔法の種類を指定する。火、風、土、水、氷、雷、闇、光、無の属性が存在する。

魔法使いのランクが上がれば使える属性が増え、複合ができる。


そして、その属性にどんな動きをさせるのかを指定する。さっき使った「貫け」や、「降り注げ」「広がれ」など。

火なら「焼き尽くせ」、光なら「癒せ」という感じで属性に特有の指定もあるが。


魔法の発動は属性と動きの指定、これでおしまい。

簡単でしょ?


ちなみに、この世界では装備、魔法、アイテムが6つのランクで分けられている。

下から『初級』『中級』『上級』『超級』『ド級』『神級』である。

上から二つ目の名前は完全に製作側の寒いジョークだ。

せっかくの良い装備も『ド級』と言われるとネタに感じてしまって悲しくなってくる。


おっと、今は魔法の話だ。

魔法の使い勝手が良いといった訳だが、詠唱の簡単さの他に戦術面で大きな利点がある。


それは魔法のレベルで詠唱が変わらないということ。


つまり、「火よ 焼き尽くせ」で初級から神級まで使えるのだ。

魔法のランクの差は威力と自分の望んだ動きをどれだけしてくれるか。

同じ魔法でも初級なら数メートルの範囲を燃やすだけだが、神級だと龍とかにして暴れさせたりできるのだ。


しかも、消費魔力で威力の調整もできるので、ハイランカーが弱い魔法を連発し魔力切れを装って敵を釣り神級魔法で殲滅、という手法がとれるのである。


これのおかげでPKのはかどる事はかどる事。

ちなみに俺の他に[永久レッドプレイヤー]の称号を持つ人はあと二人いるが、一人は魔法職の最終強化ジョブ[魔導神]であったりする。

そいつの話はまた今度しよう。長くなるからね。


そんな事で俺は魔法も使える近接戦闘狂に進化した。最高ですね。




今日はシシ鍋じゃー!そんな気分でスキル<無限収納>の空間に放り込む。

家の近くに来たら取り出して引きずって行こう。


お母様は俺が魔法を使える事は知っているが威力までは知らない。

彼女は他人を傷つけることが嫌いなのだ。

5分程駆け足で移動すると家が見えてきた。

はっきり言ってオンボロだ。村から1.5キロほど離れた所に我が家はある。


以前この村に母が来た時に騒ぎになり離れた所にひっそりと暮らす事にしたみたいだ。

ちなみに、村の人間は母の事を何も知らない。存在は知ってる程度だ。


ウリ坊を庭において家の扉を開ける。


「お母様、ただいま戻りました」


「あら、お帰りなさい。危険な目に遭わなかった?それと、お母様じゃなくてママとかお母さんって呼んでっていつも言ってるでしょ?」


俺の母ニーナは12年経ってもあまり年を取った様子もなく奇麗である。

まぁ、吸血鬼だしな。


QTでは吸血鬼と言っても血を吸うのは戦いの時だけだ。つーか、戦うゲームだから食事に関してはそれほど力は入れてない。


以前、俺が5歳くらいの時にお母様が自分は吸血鬼だとカミングアウトした際、血は吸うの?と聞いたら普段の生活では不要との答えが返ってきた。

やはり戦闘の時に能力を向上させる為の武器として扱うっぽい。

吸血鬼は血を大変重要に思っているらしく、血に魂を宿すと考えている。なので血を流す事を極端に嫌うみたいだ。


昔うっかり血を流したら凄い勢いで心配&注意された。


ちなみに、俺の吸血鬼としての弱点は銀、と光属性を持つアレコレらしい。

しかし、光属性の魔法などは呪いに分類されるので気をつけるのははっきり言って魔法の純粋な威力だけだ。武器?躱すから当たらんな。


「いや、お母様はお母様なんで。呼び方は変えないよ。

帰る途中に魔獣に襲われて何とか撃退して持って返ってきたので水を置いたら解体するね」


「魔獣?! 怪我してないの? どうして戦うの! 逃げなさいっていつも言ってるでしょ!」



「なにかあった時に対処できるようにならなきゃ危ないっていつも言ってるじゃん!

いつも逃げられるとは限らないんだし。 僕はいつか世界を見て回りたいから今から鍛えるんだ!お母様も守れるくらい強くなってみせるよ!」


俺、かっこいい。


「強くなんてならなくていいの!私はゼロが安全に暮らす事を願っているのよ?

冒険者なんて絶対にさせないわ。貴方は魔法の才能があるんだから大学に行って学者になってもらいます!」


(なんだと?貴女まで教育ママになってしまうのか! これじゃあ、現実と一緒じゃないか!)


俺は絶対に冒険者になりたいのだ。というより既に[Sランク冒険者]なんですけど。


「お母様、こんなモンスターが徘徊する世界でのんきに勉強の為の魔法なんてやってもしょうがないよ!俺は理論派じゃなくて実戦派なんだ!」


「なに意味分かんない事言ってるの?! 戦いなんて許さないからね!」


そういうとニーナは怒って水を持ち台所に消えて行った。


(なんでそんなに戦いを避けるのか… やっぱりモーガンの眷属の特性を気にしているのかな)


俺はそんな事を考え、お母様への誕生部プレゼントも同時に考えながらウリ坊の解体をするため外に出た。


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