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真理の探究者  作者: しま
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ギルド戦争終了。そして登場

教皇の死体が落ちていくので拾って城に戻る。まぁ、ギルド武器を回収したいだけなんだけどね。


「おう。フェリス。お前も終わったのか」


「はい!いやー!アレがご主人様の本気なんですね!」


「まぁ。武器は本気だがイマイチ熱の入らない戦いだったよ。で?デルニオーラのギルド武器は?まだ壊してないよな?」


「あ!見とれて忘れてました!今持ってきます!」


「いいよ。俺が探す。見慣れてる俺の方が間違いがないだろ」


そう言ってデルニオーラに近づいていく。

デルニオーラは頭をこちらに向けた


「よう。俺に喧嘩は売るなって言ったのに。馬鹿な奴だよ、お前は」


「いくらなんでも神を従えているなんて考えられるわけないだろ… さぁ、殺しなよ」


「殺さないってお前の部屋で言っただろ?お前には生きてやってもらいたい事があるんでね。ほら。ギルド武器出せ」


デルニオーラは大人しく胸からレリーフのような物を出した。間違いなくギルド武器だ。


「フェリス。エストリーを連れ戻してきてくれ」


「はーい!」


エストリーも戻ってきたところでブラフに声を飛ばした。


『ブラフー。聞こえてるかー?』


『はい。ゼロ様。問題なく聞こえております』


『敵は入ってきたか?』


『それが入ってきませんでした。インドラが張り切っているようでして』


『まぁ、敵に土足で踏み込まれなくて良かったと考えようか。既に敵のギルドマスター二人を倒して俺の手にギルド武器があるんだ。勝利宣言をしたいからボヘミアの連中に声が届くようにしてくれるか?』


『承知しました。少しお待ち下さい』


30秒後


『お待たせ致しました。では、勝ち鬨をお願い致します』


「ボヘミアの諸君。我々の勝利だ。俺たちは今からボヘミアに帰還する。十二天は速やかに帰還しろ。お客様に護衛を残してな。スーリヤも戻ってこい。以上だ」


遠くで「ッシャアァァァァ!!」という叫び声が聞こえたが気のせいという事にしておこう。


(かしら)!!失礼します!一つよろしいですか?』


『おぉ。ラクシャか。ご苦労様。そっちはどんな感じだ?おっと、まずはお前の質問を聞かないとな』


『こっちは頭の命を完璧にこなしました!殺したのは二人だけっす!』


『!!!』


ボヘミア全土に衝撃が走った。


『凄いな!完璧じゃん!で?質問は?』


『客はどうしますか?ボヘミアに連れて行くんすか?』


『あ〜… どうするか… お世話になった人達は連れて行っても良いかなーって思ってるかな。取りあえずは首都に置いとく。城に入っといてもらうよう言ってくれ』


『承知しました!』


『他に質問は? ……  無いなら話は終わりだ。ブラフご苦労様』


『ご帰還お待ちしております』


こうしてブラフお手製の複数人チャットを終わらせた。


「よし。帰るか。デルニオーラは敗北宣言しといてくれ。またすぐに戻ってくるけどな」


「分かった… それがこれからの僕の仕事だね…」


乙女共を抱えてボヘミアに帰還する。


「お帰りなさいませ。ゼロ様」


お迎えはいつも通りプリトゥだ。何故かチャンドラとヤマが転がっている。


「ただいま。何で二人は転がっているんだ?」


「さぁ?眠いのでしょうか?」


「二人が我先にとゼロ様をお迎えしようとしたところ、その仕事は私の物だぁ!とプリトゥに吹き飛ばされているのは見ましたね」


「ブラフ… やはり貴様はいらない子でしたか…」


「ちょっ! 防衛担当の二人が護るべき場所で戦ってどうするんです!」


戦闘街の方から何か巨大な物が動く音がした。使っちゃダメな物使おうとしてね?


「まぁ、いいや。取りあえず休憩だな。皆がそろうまで待つ」


「はい。お飲物を用意致します!」


皆が戻ってくる事を考えて食堂で待つ事にした。

数時間でスーリヤ以外の十二天が戻ってくる。

スーリヤの席には一匹のフクロウがいた。コイツが見ている物がスーリヤにも見えるのだ。


「まず、皆ご苦労様。何か問題は発生したか?」


「何も起こりませんでした!頭がお望みの最高の結果を出せたと自負しております!」


「そうか。素晴らしいぞ、アグニ。ヴァーユたちはどうだった?」


「……」


言葉に詰まり軽く汗をかくヴァーユとヴァルナ。この二人、脳筋達が出した予想外の結果に焦っていた。


「ヴァーユ。ゼロ様のご質問に沈黙を返すとは何をしているのです?ヴァルナ。貴女が代わりに応えなさい」


「え!? え〜っと… み、みんな殺しちゃった…かな?」


「具体的に何人だ?」


「じゅ、十万くらいです。主様ぁ…」


尻窄みに声が小さくなっていく。

それにいち早く反応したのはラクシャとプリトゥだ。


「はぁ?!十万とか何の冗談だ!頭の命を軽んじてんのか?!」


「やり過ぎです… お説教はラクシャとアグニにするものとばかり思っていましたが、とんだ伏兵がいたものです」


「で、でもぉ… アイツら主様の事を侮辱したんだよぉ」


「で、ついカッとなってやったと」


「はい…」


「被告人がそう申しておりますが」


「ヴァーユは?」


「主を侮辱した者に情けをかける必要はありますまい。戦士でしたしね」


「開き直りやがった!」 「石頭なの…」 「さすがにギルティ」


「まぁ… そうね。やり過ぎだな。もっと冷静に行動出来ると思ってた分残念だ。反省して下さい」


俺の言葉にうなだれる二人。


「まぁ、罰なんて与えるつもりはない。俺達だってラクシャ達に比べれば殺しまくってるんだからな。ヴァーユ達を責めるんじゃなくてラクシャとアグニを褒めるべきだ。よくやってくれた。俺の命をこれ以上ない形で達成してくれたな」


「い、いえ!当然です!」

「そうっす!」


名指しで褒められ鼻高々と言った様子だ。他の連中から少し殺気が漏れている。


「インドラも無駄な犠牲を出す事無く上手くやってくれた。おかげでこれからの支配がしやすくなるよ」


「お褒めに預かり恐悦至極です!!」


「お客さんはいつ頃到着する?」


「ホウガンの連中は今日中に着くはずです」


「アレナの者達は明日の午後と言ったところでしょう」


「なるほど。じゃあ取りあえず正式にギルド戦争を終わらせようか。場所は…どこが良いかな…」


「それであれば皇国の民に見せつけるのがよろしいのでは?」


「え…? そういうもんか?」


「幸いヴァーユ達の仕事で皇国のヒトは大分少なくなっているので首都には虐げられられている者が多いです。そこで演説をしたら意外と好意的に受け入れられるんじゃないですか?」


「そんな上手くいくか?じゃあ、お前らも一緒に来てよ」


「自信の無さそうなゼロ様! おっと、鼻血が…」


「プリトゥ… (頭)大丈夫?」


「心配無用です。ヤマ」


「じゃあ行くか。飛べる奴は連れて行こう」


『うい〜っす』


そんなやる気のない号令と返事の元今回の戦争に終止符を打つべく城に向かう。

俺たちは王様が国民に向けて喋るっぽいバルコニーのような場所に陣取って話す。

ブラフに頼んで声を広げてもらった。


「聞け!インペラ皇国の民よ!我が名はゼロ!この戦争で皇国の敵として戦った者だ!結果はもう分かっていると思うが我々の勝利だ!これからは我らがこの国を支配する!そこんとこヨロシク!」


「ご主人様!頭の悪い中学生みたいです… (ぼそっ)」


「えっと〜。これからは理由もなく他者を虐げたりするの禁止にするんで。そういう変更点は追って連絡します。皆さんにはこれからギルド武器の破壊でも見てもらおうかな!」


そう言ってこの国とデルニオーラのギルド武器を取り出した。

街からは結構な数の市民がこっちを見ている。


「何で壊してもいいんだけど。せっかくだから同じギルド武器で壊すか」


俺は<無限の罪>を出して二つのギルド武器を放り投げる。

そして<無限の罪>を一閃し、二つの武器を破壊した。


『ギルド武器が破壊されました。勝利ギルドはボヘミア、アレナです。インペラとパニッシュのギルドメンバーは敗者の烙印が押され、一定期間勝者の配下になります。さらに敗北ギルドの領地、金品やアイテムは勝利ギルドの物となります』


「ふっふっふ… 初めてギルド戦争で戦利品をゲットしたぜ」


以前はギルド戦争に勝っても相手のギルドが地上にあるから特に何もしなかったのだ。


「では、ボヘミアの諸君! 勝ち鬨を上げるぞー。 えいえいおー!!」


こうして皇国の城だけでなくボヘミアの方からも大きな勝ち鬨が聞こえてきた。





その時




ピシィィィ!!と紙を破いたかのような音が鳴り世界が色を失った。


「おぉう!!何だ?!」


時間が止まったかのように周りの者、物も含めて全ての動きが止まっていた。


俺だけが動けるようだ。

その状況でも俺は何が起こったのか何となく理解している。こんなこと出来そうな奴に心当たりが一人いたから。


俺が城の中に目を向けるとそこに一人の女性が座っていた。

見た目はまさに女神様だ。奇麗なヒトである。そのヒトは俺を見ると優しく微笑んで言った。


『お久しぶりです。碓氷境彌さん。やっとお会い出来ましたね』


聞き慣れた声に俺も笑いながら答える。


「そうだな。心麗(みれい)さん。13年も放置してくれやがって。何の用?」


『ようやく第一段階を完了させてくれたみたいなので貴方の本当の仕事について話しに来ました』


そう言ったのだった。


ガンガン行きましょう。

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