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真理の探究者  作者: しま
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人間じゃねぇぞ!

俺は目を覚ました。


天井は見慣れた白いものではなくちょっと強度が心配になる歪んだ木の天井だった。

俺は一般的な赤ちゃんが寝るベッドに横になっていた。


(あぁ、本当にゲーム内で目を覚ましてしまった…

心麗さんよ、本当に善行を積まねばこの世界から出る事はできないのか)


しかし、俺は思う。


(別に戻らなくても良くね? まぁ、そりゃ帰る方法は調べるよ。

でも、帰る事を第一に行動をしたくないな。何が嬉しくてあんな茶番な人間関係を保つだけの世界に帰る為に必死にならなければならないのだ。

そんな事はついででいい。よし、楽しもう)


そう考える。


そして俺は自分のステータスを調べるため意識を集中させた。


名前;ゼロ モーガン

性別;男

ジョブ;武神吸血鬼

Lv.1 (999)


生命力 10/10 (34,000)

魔力 32/32 (16,000)

物理防御 21/21 (18,000)

魔法防御 14/14 (32,000)

腕力 11 (45,000)

敏捷 7 (50,000)

運 7 (72)


贖罪値  0 



装備


断界(だんかい) (大剣、神級)    (使用に必要なステータスが不足しています)

•パーカー&バロウ (変化銃、神級)  (使用に必要なステータスが不足しています)

風纏(ふうてん) (双剣、神級)   (使用に必要なステータスが不足しています)

閃光(せんこう) (居合い刀、神級)  (使用に必要なステータスが不足しています)

潰命(かいめい) (鎚、神級)   (使用に必要なステータスが不足しています)

如月(きさらぎ) (盾、神級)   (使用に必要なステータスが不足しています)

韋駄天の下駄(いだてんのげた)(神級) (足装備)  (使用に必要なステータスが不足しています)

神々の加護(かみがみのかご) (指輪装備、ド級)

•インビジブル (指輪装備、ド級)   (使用に必要なステータスが不足しています)

•契約の指輪 (最大強化、初級)  (ステータス不足のため最大の効果を発揮できません)

•隷属の指輪 (最大強化、初級) (ステータス不足のため最大の効果を発揮できません)


無限の罪(むげんのつみ) (ギルド武器、杖)




フムフム。さすが赤ん坊、吹けば死んでしまうステである。


ちなみに、ステータスの右の( )で囲われているのは俺のゲーム時代のステータスだ。

Lv.999にしては敏捷を除いて強いとは言えない。

運に関しては俺のゲームでの長い長い行いの結果と言っておこう。


しかし、それを補っているのが装備とスキル、称号である。


装備に関してこの12個は全てぶっ壊れ性能の強装備であり、扱う為の最低限のステータスがあれば装備の性能で無双もできるのだ。


ゲーム内では手に入れた時から既に使えたのでどの程度のステータスになれば扱えるようになるのかは分からない。鍛えて使えるのを待つしか無い。


そして、ジョブに驚いた。

武神吸血鬼! 吸血鬼になりました。

QTにおける吸血鬼とは魔力、物理•魔法防御、敏捷に秀でる代わりに呪いに弱く、他にもいくつかくらうと致命的な種類の攻撃がいくつかあるというペナルティが存在する種だ。


また、吸血鬼魔法というユニークスキルも存在し、吸血鬼の中でも様々ある『眷属』の違いで得られる魔法が変わるのである。



時間はあるし、心麗さんの言っていたプレゼントを調べるため長い長い称号とスキルを見ていると見覚えの無い称号があった。


[管理者の友] [炎と闘争の吸血鬼”モーガン”の眷属]


そしてスキルには

<贖罪> <世界の百科事典(音声付き)> <魔眼(燃焼、石化)> <魔力効率(極高)> <魔法素養(高)>が新たに加えられていた。


称号見て思わず笑みを浮かべた。


管理者とは、あの白く何も無い空間でお話ししたあの子の事だろう。

心麗ちゃんったら… 僕とお友達になりたかったのね。つーか、もうお友達認定されてるし。

かわいいじゃねぇか。今度会ったらいじってやろう。

そんな事を考えニヤニヤする。


そして、吸血鬼に関する称号は「やはり」と思っていた。

母親の容姿と名前を見た時に少し予想はしていたのだ。

そして心麗さんの『彼女は吸血鬼』の言葉でほぼ確信していた。

しかも、モーガンの眷属か…


モーガンの眷属になったプレイヤーには苦労させられていたからな。

あいつらは見た物を燃やすという能力と、石化させる能力という厄介きわまりないモノを使う。


ちなみに<燃焼>は魔法に分類され、<石化>は呪いに分類される。


見た物に影響を与えるという効果範囲が極めて広く曖昧なので誰を狙っているのか、どの範囲に攻撃がなされるのかを見分けることができないので、回避する時は勘である。


吸血鬼の中でも特に当たりと言われているが、如何せん消費魔力が膨大なため連発はできない。


だがしかし!


ここで追加スキルを見る。


QTの伝説スキルの<魔力効率(極高)>があるではないか。

極高は『極みスキル』と呼ばれ入手方法が全然分かっていないスキルだ。

噂によると必要な魔力が1/20になるとも言われている。


実際一度<魔力効率(極高)>を持っていたらしいプレイヤーと戦った事があるが、神級魔法を連発しており、チーターか?と思った程だった。

当然()られましたよ。


この<世界の百科事典(音声付き)>は意味不明だ。

そのうち分かると信じよう。


あの子が善意でくれたのなら悪いものな訳ないさ!




これらプレゼントを見て俺は魔法を覚えようと決めた。

魔力を上げ、<魔法素養(高)>で多くの魔法を覚えて強い魔法を連発する!

もしかするとギルド武器に着けている魔法にまで良い影響があるかもしれない。

影響次第では冗談抜きで世界を滅ぼせちゃうな。



こんなさらに強くなってしまう能力を与えてくれた心麗に感謝し、もう一人感謝すべきニーナを探した。



近くにはいないようだ。


俺は「あー、あー」と大きな声で呼んでみた。


しかし来ない。外出しているのだろう。


そして10分程虚空に向かってシャドーボクシングの真似事なんかをして、ステータス上がるか?とかやってたら扉の開く音がした。


俺はもう一度声を上げる。


すると、「ただいま。起きたのね。ちょっと待っててねー」というかわいらしいニーナの声が聞こえてきた。


家に戻った彼女は手に水の入った木のバケツを持っている。水を汲みに行ったのか。

近くに川があるのだろう。

今度外に連れて行ってもらってここがどこなのかある程度のあたりをつけないとな…

そう考えた。


これからよろしくお願いします。そんな気持ちを込め膝立ちして手すりを両手で持ち頭を下げようとした。

思ったより頭が重くベッドから落ちそうになる。

するとニーナは「危ない!」と叫び、人間では出せない瞬発力で俺を地面に落ちる前に抱き上げた。


「もう!危なかった… 元気が良すぎるわ。どうして産まれて直ぐなのに膝立ちなんてできるの?」



「申し訳ない。それはこのガキの中身が体の動かし方を理解している年齢だからです」


もちろんそんな事は言えず「あー、あー」と言うだけだったが。


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