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真理の探究者  作者: しま
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支配者とのコネクション作り

食事は豪華な物が並び、取りあえずはそれを腹に収める作業をする。

ある程度食べた所で最初にデルニオーラが口を開いた。


「うちの者が迷惑をかけたようで済まなかったね」


「うちの者?アイツは貴方のギルドメンバーじゃないでしょうに。それとも近しい関係と認めちゃうんですか?」


「おや?どうして彼が僕のギルドに所属してないと分かるんだい?」


「アイツはギルドに参加申請は出したでしょうけど貴方はそれを承認してないって所ですかね?」


「へぇ… 君、もしかしてギルドに所属してたりするの?」


「さぁ? で、あのミドリは貴方の仲間で、貴方は仲間の為に僕たちに報復をするんですか?」


「ずいぶんと直球だね。まぁ、こういう話の場合は面倒な駆け引きは必要ないか… おい、ゲスを呼んできてくれ」 


命令された執事は一礼して部屋を出る。


「君は色々な隠し事をしているんだね」


「まぁ、そうですね。他人に言えない秘密でいっぱいですよ?」


「ははは!自分から言うのか。力ずくで聞き出せるもんならやってみろって所かな?」


「そんな好戦的じゃないですよー。貴方は野心家なんでしょうが、計算高くもあるでしょう。それなら僕とくだらない事で敵対したって何の得も無い事を分かっているはずです」


「そうだねぇ…」


扉が開いた。「失礼します」という言葉と共に二人の男が入ってきた。執事とゲスだ。


「おい!ガキィ。お前は終わりだよ!ここにノコノコ来るなんて馬鹿なんじゃねぇのか?デルニオーラ様、さっさとコイツ殺しましょう!!」


「では、当事者が来たので僕の立ち位置を明確にしておきたい。今回の件は僕は一切感知しない。この男は僕のギルドとは何の関係もない。ゼロ君の好きにしてもらって構わないよ?君とは良い関係を築かせてもらいたいな。 以上だ」


「…は?デ、デルニオーラ様?」


「流石、話が分かる方だ。好きにして良いと言っていましたね?貴方はどっちかというと殺して欲しいんじゃないですか?貴方に寄生するクズって他にもいるんですか?」


「あぁ、残念ながらね」


「良くないですねー。貴方の評判が下がってしまいますよ?」


「僕は来る者を拒まないようにしているんだ。前は結構大人しかったんだけど、最近調子づいてきて少し困ってるんだよね…」


「一掃したいなんて思って無いですよね?それでいざこざを起こした冒険者に殺させるように四神のダンジョンにソイツら配置してる…とか? 四神に挑む冒険者なら強いですからコイツらくらいなら殺せるでしょうし…」


「まさか。そんな悪い事思いつきもしなかったよ。で?君は彼をどうするの?」


「仕方ないですねー。一つ貸しにしましょう。間違っても他のクズ共に僕たちがコイツを殺したなんて言わないで下さいよ?纏まって掛かってくるなんて事になったらさすがに対処出来ませんからねぇ…」


「え?掃除を引き受けてくれるのか? そうだな。これは僕たちだけの秘密だね」


「う、嘘ですよね?おい、何とか言えよ!デルニオーラ!!」


「エストリー、<人形化>を」


デルニオーラに向かうゲスに<人形化>をかけ無力化する。


「さぁ、後はどこで殺すかなんですけど… いい場所知らないですか?」


「街でやられるのは困るな… でも、彼らの様な者のたまり場が街の外にあるよ」


「ははは!俺にそこまで働かせるのか… 高くつくよ?」


「何が望みだい?」


「貴方の攻略したダンジョンに入りたいですね。もちろん中の物は一切奪わないし、不必要にモンスターを殺したりもしません。ただ、見学したいんで」


「変わってるねぇ… まぁ、いいよ。じゃあ、今度僕と一緒に入ろうか」


「いいのか?」


「うん。僕の城だから僕に危害は与えられないだろ?ギルドマスターに喧嘩を売るならそれ相応の報いを受ける事になるからね」


「ふーん。そんなに簡単に了承してくれるなんて思いませんでした。ありがとうございます」


「いいよ。で、いつ掃除とツアーをするんだい?」


「明日にでもやりますよ。あまり時間を無駄にしたくないので。掃除が終わったらダンジョンを見せてください」


「分かった。仕事が速いのは素晴らしいね。この二人も連れて行くの?」


「どっちでもいいですよ。見たいのは俺だけですから」


「じゃあ、君一人でお願いするよ。沢山の者に見せたい物じゃ無いからね」


「分かりました」


「他になにか要求はある?」


「あ!そうだ。一番大事な事を忘れてました」


「ん?」


「今晩泊めて下さい!明日の朝食もつけてくれると嬉しいです!!」


「え…?なにそれ… イイケド」


「よっしゃー!」


3人で輪になってクルクル回った。


「デザートを用意致しました」


そんな執事さんの声が聞こえるまではしゃぐ俺らと、珍しい物を見るようにこっちを眺めるデルニオーラ。なんかシュールだな。ゲスは膝を抱えて隅っこに座らせている。

約束通りその日はデルニオーラの家に泊まる。

俺たちは皆で一緒に風呂に入るのがいつものルールなのだ、とふざけたことを俺がいない間にデルニオーラに吹き込んだ乙女共を鉄拳制裁し、風呂を出た後デルニオーラを誘って枕投げをしようと誘ったが断られ、<錬成>スキルで麻雀牌を作って遊んだりした。意外と乙女共にも好評でもう一人旅の仲間を増やしたらどうかと言われた。三麻の存在は知らせていない。


そんな修学旅行の様なテンションから翌日。

美味しい朝食を頂いてお仕事に向かう。


街から少し外れた所にある雑居ビルのような場所。ここにデルニオーラに寄生する虫がたむろっているらしい。

いつも通り<気配察知>で一番人数が多い場所を特定する。

フェリスには<迷彩>で姿を隠させ、エストリーは上空に浮いていてもらう。こうして一人で来たように見せてゲスを引きずり建物に近づいていく。

建物の外には特に見張りはいない。

俺は少し離れた所からゲスを持った手を大きく振りかぶって中にぶち込んだ。


扉を粉砕し、多くの者がいる場所にピンポイントに叩き込む。

上空でエストリーが「ナイスコース!」と言っているのが聞こえた。

中から怒号が聞こえ、外に出てくる足音が聞こえる。


「何者だぁ!」「カチコミなんて舐めた真似してくれんじゃねぇか!」


そんな事を言いながら俺の前に立つヤンキー崩れ。


「おはよう。諸君。僕はデルニオーラのお友達だよ。君たちはクビだ。デルニオーラは君たちの素行の悪さに辟易している。だから掃除しにきた」


そう言うと爆笑された。


「お、お前がデルニオーラ様のお友達か!お茶でも出せばいいのか?」

「一人で意気がってんじゃねぇぞ!」

「あれ?アイツって確か通り魔王って呼ばれてた最近話題の冒険者じゃ…」


音も無く背中から<潜蛇>を伸ばし、何人かを串刺しにする。


「早くデルニオーラの本拠地の確認に行かなきゃいけないからすぐに終わらせるぞ」


絶対にデルニオーラの手の者がどこからか監視しているはずなので俺は魔法も使わずひたすら<魔断ち>と<潜蛇>で敵を斬る。

建物の中にはフェリスが侵入して、逃げようと裏から外に出る奴はエストリーに処理させる。


ものの10分で俺に向かってきた50人ほどは殺った。

残党を見つけるため俺も建物に入る。

敵を斬りつつ、金目の物を漁りつつ、上に登っていく。


最上階の部屋に入り、物を物色していた時だった。

いきなり外から何かがものすごいスピードで入ってきた。


咄嗟に回避し、手で掴む。

それは太い矢だった。人間が撃てる様な物ではない。

「なんじゃ、こりゃ?どっから撃ってきた…」

外を見るが何もない。


「こりゃ、面白そうな奴がいるなー。追撃して来ないし、様子見ってとこか?」


そんな襲撃もありつつ掃除は終了。

デルニオーラの屋敷に戻り、約束通り本拠地を見せてもらった。

その間フェリスとエストリーにはお小遣いをあげて適当に時間を潰してもらう。

今日はちゃんと宿が必要なので例の宿に一泊だけする事にした。


デルニオーラの制圧したダンジョンはやはり遺跡型で、出てくるモンスターは中型に分類されるものが多かった。層は40層。


一通り見せてもらい、参考になったと礼を言ってまた食事でもしようと言われたので快く承諾する。

宿に戻ると既に二人が部屋にいるとの事なので俺も戻る。


「で、奴が敵になった場合、勝てるんですか?」


俺が入ってすぐ聞いてくるフェリス。


「あぁ、あのダンジョンは全然大した事ない。それで手に入れたギルド武器なんて俺のギルド武器と比較するのも馬鹿らしいぜ…」


「私たちでも勝てるー?」


「それは微妙だな。一応ギルド武器は無条件で神級なんだよ。でも実は神級こそピンキリで同じ神級でも差がある。でも神級は神級だ。お前ら、神の一撃耐えられる?」


「エストリーは無理でしょう。私はガルーと訓練してますので、そこそこイケルと思いますよ?」


「そんなギャンブルで戦わせる訳ないだろ。だからもしアイツと戦う事になったら俺が出る」


「むー… 悔しいけど、お兄ちゃんの本気を見られるならそれもアリかなー。あ!私の装備は?」


「おう。用意したよ。これだ」


そう言ってブレスレットとミニハットを渡してやる。


「わ!可愛い!これが戦闘用の装備?」


「そうだ。装備してみろ」


そう言われブレスレットとミニハットを身につけるエストリー。

ミニハットは身につけると姿を消した。


「効果はダンジョン内で試してもらう。説明もその時するから明日まで待ってろ」


「うわー!気になる!すっごい力が籠められてるのが感じるよー!」



こうしてデルニオーラと仲良くなり、明日から玄武攻略を再会する事にしたのであった。


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