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真理の探究者  作者: しま
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神との遭遇

課題が終わったので後でもう一つ投稿させて頂きます

予想通り、風呂に入り夕飯を食べたフェリスは話などせず寝てしまった。


翌日謝ってくるフェリスに対して気にしないように言い、朝食を食べた後改めて自己紹介をした。


「では、改めまして。 俺の名前はゼロ モーガン。吸血鬼だ。

つい数ヶ月前まで魔の森に母と住んでいたんだが、マークスとか言う変態魔法使いに襲われてな。 もちろんそいつはぶっ殺したが母親がちょっとしたミスで行方不明になっちまったんだ。

で、俺は母親を探す為に冒険者をやってんの」


「え? 吸血鬼なんですか? 人間の気配なんですけど。

しかも、マークスってこの国のトップですよね? それを倒したんですか?」


「気配とかステータスは<詐称>ってスキルでごまかしてんだ。

あと、俺は神も殺せる力をもってる。 人間なんて豆腐だ。

今は封印されて全部は使えないんだけどな。

母親を探す為に封印された力が必要なんだ。で、その封印を解く為に冒険者やってる」


「言葉遣いが外とずいぶん違いますね」


「当たり前だろ。ネコかぶってんだよ」


「はぁ。では、ご主人様のお母様を探すのが目的なんですね?」


「今はな。見つけたら次の目的に移るが」


「それは?」


「まだ内緒だ」


「そうですか。なんだかとんでもない方に仕える事になったみたいですね。

それでなんで私を買ったんですか? もしかして私の中にいる化け物に用があるんですか?」


「その通りだ! 理解が早くて助かるぜ!」


「まぁ、私の特異な部分なんてそこだけですし。 ちなみに、私に中にいる奴の正体を聞いても答えられませんよ? なんか大きなオオカミみたいなのだとしか分かりません」


「へぇ、オオカミなんだー。 まぁ、お前の中にいる奴の正体は分かってる。

そいつは神だ」


「……え? 神様ですか?」


堕神(おちがみ)って言うらしいけどな。俺が店でお前のステータスを見た時に一緒に見えたんだよ」


「嘘ですよね?」


「嘘じゃねぇよ」


「本当に神様だとして、その神に何の用があるんです?」


「ボコって服従させる」


「…… 頭おかしいよ。」


「自分の主人になんて言い草だ! こんなに美人にしてあげたのに!」


「それについては本当に、感謝しております。 まさか新しい人生を与えてくださるとは思っても見ませんでしたから。

ご主人様がお強いのも獣人としての勘で何となく理解しています。

でも、神を殺すどころか服従させるなんて、同じ神でも無理でしょ?!

神にあった事無いんで分かんないですけど…」


「いや、以外とあいつら頑丈なんだよ。 四肢切り飛ばして隷属発動させればいけるんだぜ?」


「え? 神様を隷属させた事あるんですか?」


「昔なー。 まぁ、取りあえず、お前の中の神様とやらに会いにいこう」


そう言って俺は<人形化>を発動しフェリスの中に入る。


フェリスの精神はどんよりと暗い石畳でできた世界だった。


(暗いな… いつかここをお花畑に変えてやろう)


そう思ってフェリスの世界を進む。


しばらくすると奥の方に異常に禍々しい扉を見つけた。


(あれだな…)


そう思って近づいていく。


すると、扉が少し開いて獣の腕がものすごい早さで飛び出してきた!


「ぐっ!」


俺は避ける事ができず捕まってしまった。そのまま扉の中に引きずり込まれる。


すると


『堕神ガルーの世界に入りました。 ここでは現実世界での枷は無くなります』


と心麗の声が聞こえた。





俺は咄嗟にまだ封印されていて使えないはずの大剣<断界>を装備するよう念じてみた。


すると俺の右手には一振りの大剣が現れた。

装飾もほとんど無い無骨な剣だ。長さは1m50cmほど、剣幅は30cmくらい。

そして、その剣は波打っておりフランベルジェのような形をしていた。


これが俺の持つ最強の武器<断界>

これの持つ能力は、物理防御完全無視、魔法防御もド級までなら切り裂くというものだ。魔力を吸う事で剣が巨大になり大きくしても重さが変化しないし、切られた箇所は俺が倒されない限り回復しない。



重さを感じさせない動きで俺は掴んでいる腕を切り飛ばす。

奥にいる本体は相当に強い魔力を纏っているが、ここまで腕を伸ばした為に魔法防御が落ちている。


着地すると少し離れた位置にダンプカーくらいの大きさのオオカミが腕を一本失って立っていた。


「貴様、我の腕を切るとは… 何者だ。 それに精神世界に入り込むとは。

人間を装っているが、吸血鬼だな。しかもモーガンの眷属とは珍しい」


そうダンディな声で言ってくる。


「こんにちは。ガルー。貴方は神山にいる、いや、いた神で間違いない?」


「ふっ。我の名を知っておるのか。ますます興味深い。貴様が言ったとおり我は以前神山にいた。しかし、罪を背負い堕とされ獣人の中に封印されたのよ…」


そう話した。


「へぇ、罪を背負って…ねぇ。 なぁ、あんた。俺に従う気はないか?

アンタの呪いを解く方法を知っているんだが」


「なに? 貴様、適当な事をいうな。 神である我が吸血鬼に従うなどありえるか!

くそ! 何故傷が回復しない!」


と苛立たしげに呟く。


「まぁまぁ、ちょっとお話聞いてもらえませんか? 力ずくで従わせても良いんですよ?」


「ふははははは! たかが魔力が薄くなった腕を切り落としたくらいで調子に乗りおって! やってみせるがいい! 小さな吸血鬼よ!」


そう笑ってきた。


俺は前から気づいていたが、頭上の檻に閉じ込められているフェリスを見て一言。


「見てろ。これから元気すぎる犬をしつけて大人しくさせてやる」

そう言った。



さぁ、久々のボスキャラとの戦闘だ。

オラ、わくわくすっぞ。


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