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真理の探究者  作者: しま
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QTヌルゲー説浮上

ブックマークしてくださった4名の方、本当にありがとうございます!


まだダラダラとした展開が続いてしまいますが、街に行けば変わって行きますのでもう暫くご辛抱下さい!

村を出発し、イグノーの商隊と何も無い道を行く。


ここで問題が発生している。

なぜかイグノーが俺にへりくだった態度を取るのだ。


最初は探り探りという感じだったが、俺と会話していくうちにどんどん向こうの言葉が丁寧になっていった。


俺は最初にあったときの彼の様子から一つの仮説を思いつき、確かめてみる。


「イグノーさん。一つお聞きしたい事があるのですが」


「はい!何でしょうか、ゼロ様」


とうとう様付けやがった。


「貴方、最初にあった時僕の持つ馬に反応しましたよね?」


「っ!!」


「気づいちゃいましたか?」


俺はこの馬を騎士から奪った事を知られたのかと思い聞いてみる。

必要ならモンスターに襲わせて死んでもらおう、そう思って。


「は、はい。貴方が名のある騎士様のご子息であらせられる事は気づいております……」


あれ?なんか違うぞ?

しかし、超都合がいい! 何だこれ、QTはいつからヌルゲーになったんだ!


「き、気づかれてしまっては仕方がありませんね。しかし、当然黙っていて頂きたいのですが…」


「それはもちろんです!しかし、ここで出会ったのも何かの縁ですし…」


「もちろん分かっています。僕が修行を終えた暁にはイグノーさんにもう一度正式に会いに行かせて頂きますよ」


「! ありがとうございます!」


「あと、一つお願いがあるのですが…」


「お願いですか? 何でしょう?」


「僕は、ホウガンに着いたら冒険者になろうと思っていましてね。その時にこんな上等な馬を持っていると貴方のように気づく者が現れるかもしれません。皆、貴方のような紳士なら良いのですが、冒険者の街でそれはあり得ないでしょう。

僕は田舎から出てきたゼロでありたいので街に入ったらこの馬は邪魔なんですよね…」


「私に譲りたいとおっしゃるのですね。おいくらで?」


「僕は馬の価値はわかりません。あ、あと、イグノーさんはホウガンにお店を持っていますか?」


「えぇ、冒険者用のアイテムや装備を売買する店を持っておりますが…」


「じゃあ、今後是非利用させてください。 あ、馬の値段はそちらで決めてくださって結構ですよ。」


そう言って俺はイグノーと笑みを交わす。


大金といい商売相手をゲットしました。




そして、さらに3日経ち明日にはホウガンに到着するところでテンプレに遭遇した。


俺は<千里眼>と<気配察知>のスキルを発動しながら移動していたので、1kmほど離れた所に盗賊がたむろっているのを発見したのだ。


ちなみに、スキルだが今はほとんどが使える。

心麗さんはスキルに関して使えるようになってもアナウンスしてくれないので使えるようになっても使ってみないと分からないという残念な仕様になっていたのだ。


盗賊は仲良く頭の上にドクロを浮かべている。

思いがけないボーナスに喜びながら、


「イグノーさん。ここから暫く行ったところに盗賊がいます」


「えっ?! ならば迂回しなければ」


「大丈夫です。僕が倒しますので。貴方達は僕が合図したら馬車を止めて待機していて下さい」


「本当に大丈夫なんですか?見た所武器も持ってなさそうなのに…」


「イグノーさんの剣を貸してください。大丈夫ですよ、父に鍛えられていますから」


「騎士様に… それならば…」


結局納得してもらってそのまま進む。


盗賊は15人。既に散らばり身を伏せて隠れている。


400mほど離れた所で馬車を止め、イグノーから剣を借り


「じゃあ、ちょっと狩ってきます。ちなみに盗賊の装備も買い取ってくれますよね?」


そう聞いて返事も待たず俺は走った。

俺の敏捷なら400mは一瞬で埋められる距離だ。


盗賊は3人を切り伏せられたところで俺に気づいた。


「なっ! 魔法で近づいたのか?! 殺せ!」

一人がそう叫び他の奴らが武器を取ろうとする。


(遅すぎるんだよなー)


響くのは叫び声のみ。命乞いや恨み言を言わせる間もなく全員を殺した。

俺に剣を振れた者すらいない。


予想通り、人を殺めているのに何も感じない。

ゲームと割り切っているから?それとも、もしかして俺は結構な狂人なのだろうか…


俺は馬車に戻り、もう無事であると告げ盗賊の死体から装備や持ち物をはぎ取りイグノーに買い取ってもらう事にした。


「いやー。これで貴方と仲良くできて、お店にも気軽に行ける理由ができましたね」


そう告げるとイグノーは不思議そうな顔をした。


「つまり、僕と貴方の関係は盗賊に救われた商人と救った冒険者になった訳です」


「なるほど! 命を助けた冒険者に多少親切にするのは怪しい事では有りませんからね!」


そう言ってまた俺たちは笑みを交わす。


すると脳内に


『ステータスが必要量に達した為<パーカー&バロウ>が使用可能になりました』


という音声が響いた。


(うおー。マジでヌルゲーだな。ここで遠距離攻撃が可能になったか)


パーカー&バロウは名前の通り通常は二丁拳銃である。引き金を引く際に弾の効果を指定して様々な効果を持つ弾を発射する。

8発ずつ入っていて、打ち切ったらリロード。PCではリロードのコマンドを指定していたが、この世界ではどうするのだろう、試さなければ。


そして、パーカー&バロウは二つをくっつけて狙撃中にもなるのだ。

距離は3kmとめちゃくちゃ長く、かつ障害物を透過して対象に当たるという性能をもつ。

弾はただの弾丸だが、十分神級に分類される性能だ。



この旅は嬉しい事だらけだなー、なんて思っていると10m弱の塀が見えてきた。


「お、ホウガンが見えてきましたな」


そう言った。


やっと着いた。

これでいよいよゲームらしくなってくるぞ!

冒険しながらギルドを探そう。待っててくれよ、お母様


そんな思いで俺はホウガンの塀を笑みを浮かべながら睨みつけた。

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