表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真理の探究者  作者: しま
15/170

出立

母が消えた。


何故


その理由は分かっている。 魔力の流出とやらの影響で生命力が一定値を下回り転移石が発動したのだ。


俺はこの家が彼女の本拠地だと思って渡したのだ。

そして遠い将来、この国を出て旅をして強敵に遭遇してしまい彼女が危険な目にあってしまった時彼女だけでも逃げられるようにと考えてアレを渡したのだ。


しかし、昨日寝る前の心麗さんの声

『ニーナ モーガンが貴方のギルドへの加入申請をしました。受諾しますか?』という言葉。

これを俺は承諾した。 これによってニーナの本拠地が俺のギルドに移動してしまったのだろう。

これは大変まずい。


ギルドは封印されていると言っていた。

彼女を脅かす存在はギルドにいないだろうが、そもそも今のギルドには誰もいないのではないか?

しかも空にあるので出ることが彼女には不可能だ。



即刻見つけ出さなければ…



俺はもっとこの世界についてマークスに聞くため外に出た。

しかし、マークスは騎士が落としていた剣で自害していた。



くそ!使えない。

俺はするべき事を整理する。


取りあえずギルドに行く為大きな街に行って冒険者になろう。


そう決めて俺は家に戻り旅の支度を始めた。

あるだけの食料、薬草、服、金、金に成りそうな物を自分の家から集め、死んだ兵から奪った。


土魔法でマークスとほとんどの兵士を埋めて隠し、俺は村に行った。



次に<詐称>スキルで大人に化け、騎士から奪った装備を来てなるべく焦った様子で村に入る。


「騎士殿!一体どうされたのですか!? 他の方々は恐怖に顔を歪め無言で馬に乗って逃げて行ってしまいました!マークス様はどこに行かれたのですか!?」


こいつは村長か。真面目でいい奴だ。そもそもこの村に危害は加えたくない。


俺は怯えた表情をして

「今日の出来事は忘れるのだ。これから話す事も含めて、今日の事は誰にも口外してはならない。

マークス様は魔法で姿を変えられて既に騎士とここを発たれた。亜人は森の中に逃げて行った。

マークス様でも倒しきれない強大な亜人だ。

しかし、マークス様は奴が二度とこの国に戻って来れない魔法をかけたそうなのでこの村は安全だ。


いいか?もう一度言うぞ?今日の事は忘れろ。いいな!」


そう叫んだ俺にただの村人である男は自分が関わっては行けない案件と察し、ただ頷いた。


「仲間の後を追いかけなければ。皆はどこへ行った?」


「首都に戻られたようです。馬が余っていましたのでこちらで預かっておきました。お使いになりますか?」


「あぁ、頼む」


「では、こちらへ」


そう言われ馬小屋へ案内される。


馬のステータスを確認し、一番頑丈な個体を選び、<王の言葉>を発動して従わせる。

「感謝するぞ。村長。もう私以外に戻ってくる者はいないので残った馬は好きにしろ」


戻ってくる者はいないという言葉に笑みが引きつったが、村長は感謝の言葉を述べた。


村から外に轍が残っている。これを辿れば首都、もしくはどこかの村につくだろう。

一度通った道は<世界地図>に記録される。こうやって少しずつ世界を踏破してやる。


まずはニーナの為にギルドを見つけなければ。その為に<韋駄天の下駄(いだてんのげた)>を使用可能にしなければ成らない。

そのため悪人を倒して贖罪値をためる必要がある。

インペラ皇国との戦争もしなければいけない。インペラは俺が必ず奪ってやろう。



突然やるべき事が増え焦りつつも少しわくわくしている。

馬に乗り、<詐称>を解除して駆ける。

そんな中、ゲームに関する質問をいくつかマークスにしたときの答えを思い出した。



『真理の探究”者”』ね……



俺がこの世界から出る条件は恐らく『真理の探究者』になる事なのだろう、そう確信していた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ