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庶民ロベリア3
「ただいま~、て返事なんて無いわよね」
家に帰ってきた私はベッドにバタリと倒れた。
「こんな事出来るのも庶民の特権よね~、一人暮らしだから注意する人もいないし」
勿論、隣の人には迷惑かけないぐらいの形でね。
「庶民の方が自由で貴族が窮屈だなんて貴族は誰も思わないわよね、私以外は」
好きな時間に好きな事をやる、これがどれだけ素晴らしい事か、常に時間に追われていた私にとっては夢の様な時間だ。
「あっ、読みかけの本があったわね、夜まで時間があるから本でも読みながら過ごしましょうか、あ、お茶菓子も必要よね」
私はキッチンに行きコーヒーを淹れて知り合いから貰ったクッキーを机に置いて本棚から本を持ってきてイスに座った。
この3年で私の料理の腕は上がった。
公爵家には御付きの料理人はいたんだけど私の舌には合わなかった。
別に不味い訳では無かったけど私は濃い味付けの方が好きなので物足りなかった。
包丁を持つのは学園での家庭科の実習以来だった。
身の回りの事はメイドがやってくれていたしそれはそれで良かった。
でも、いつからか窮屈に思える様になった。
私が庶民に憧れを持ち始めたのは丁度そのくらいだった。




