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庶民ロベリア2

 朝食を食べ終えた私は家を出て商業ギルドへ向かった。

 実は変装して庶民街には何回も来ている。

 初めて訪れた時の活気の良さは驚きを隠せなかった。

 庶民街と貴族街はハッキリと区別されていて庶民が貴族街に立ち入る事は出来ないし貴族が庶民街に立ち入る事も無い。

 貴族と庶民はしっかりと線引きがされているからこそ多分私の行方もわかっていないだろう。

 この3年間、追っ手も来てないしそもそも公爵令嬢だった者がそう簡単に庶民として生活出来る訳がない、と言うのが貴族の典型的な考えだ。

 残念ながらこうして平穏に暮らしていますけどね。

「こんにちは~」

「おぉ、ロベリアちゃん、いらっしゃい」

 商業ギルドにやってきて声をかけてきたのはギルド長のローズさん。

 私が元公爵令嬢である事を知っている数少ない人物だ。

「何か良い依頼あります?」

「う~ん、ロベリアちゃんにオススメする依頼は無いわね、ほとんどが貴族関連の依頼になっちゃうから」

「結婚式が近いですからね」

 掲示板に張り出されている依頼は『ドレスの修理』とか『指輪の製作』とかで結婚式が近いので貴族はその準備で大変みたいだ。

 私は出来るだけ貴族関連の依頼は受けない様にしている。

 依頼を受ければ貴族街に嫌でも行かなければならない、流石に関わりたくない。

「無いみたいですから今日は帰ります」

「申し訳ないわね」

 そう言って私はギルドを後にした。

「国としてはめでたい事ではあるけど私には迷惑な話よね~」

 私はぼやきながら自宅へと帰っていった。 


 

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