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虚無世界  作者: 天神
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昔まだ俺が学校いた頃、歴史の授業でナイチンゲールについてやったことを覚えている。

ナイチンゲールが戦場で敵味方問わずどんな聞けんな目にあっても、自分が病気になって本当なら看病してもらわなきゃいけない状況になってでもナイチンゲールはそんなことお構い無しに病人やけが人を看病し続けた。

そんな姿を見ていた人達は彼女をこう言った。

白衣の天使と…。

しかしナイチンゲールはなによりも人を助けることに一生懸命だった、それ故に彼女は命が助けることならなんでもした。

例えば

足を切断しなきゃ命が助からない、けど麻酔がない。

そんな時ナイチンゲールは迷わず麻酔無しで切断手術をした。

他にも看病を邪魔をするようなもんなら平気で武器を持った。

と攻撃的な1面を持っていた。

そんな授業を夏の暑い日、俺はあくびをしながら聞いていた。

教室を見渡してみるとGは既にヨダレを滴ながら寝ていて、委員長は汗を滴ながら必死にノートをとっていた。

けどもうこんな平和な日常はこない、なぜならその3人が1つのの場所に揃うことは2度と無理なんだから。

とそれまでの俺は思っていた…。







「お前なにやってるだ!」

俺は優歌の亡骸に刃をむけてる女性に向かってそう言うと優歌にところに走った。

そして刃に持っていたにも関わらず俺はその女性にタックルし優歌とその女性を離すことに成功した。

その女性はふらふらとよろけるように膝をつきその場から何故か動かない。

てっきり攻撃してくるかと思っていたので意外だったがそれならそれでいい。ずっと動かないくれ!

だが俺は女性から離した優歌のGの元に行く前に見たものとは全くの別物だった。

ヘソを境に彼女の体はふたつに別れ、そこから細長いものが飛び出していて赤と白が混じった硬いものが辺り1面に無数に落ちている。

首から上も体から分離してあり、俺が閉じたはずのまぶたも何故か開いていてそこから目玉がギョロっと出ていた。

「うおぇぇぇぇぇ」

そのさっきまで優歌だったとは思えないものを目の当たりにして自分の中にあった物を全てその場に出してしまった。

何もかも

「おいおい、俺の部屋だそ、そんな汚いものを出すなよ~。」

そんなことを言いながらGが俺のほうに向かってくる。

彼の足音は優歌からでたものでピタピタと水溜まりの上を歩くような音がしてる。

「あ~あ、靴汚れちゃったな~、お気に入りだったのに…」

G は優歌のことよりも自分の靴のことを気にしている、仮にも彼女はお前のために働いていたのにも関わらずだ。

「お前…なんとも思わないのかよ?」

「思わないってなにが?」

「なにが…だと…、優歌のことだよ!」

「優歌…?ああ、そこに落ちてる汚物のことか?汚いから早く掃除してくれない?」

その言葉を聞いた時、自分の体から何かが込み上げてくるような感じがした。

「てめえぇぇぇぇぇ!」

俺はそのままGの顔面に拳ぶつけようとした。

その時だ。

後ろから物凄い衝撃を受けた。

その瞬間、身体中の力が抜けそのまま優歌が出した液体の中に倒れた。

「危ない危ない、助かったよ、流石だね。」

「しょうがないでしょ、そのままだったらあんた殴られてたんだから。」

「ならもっと早く助けにきてよ。」

「ピンチの時に助けたほうが面白いじゃん!」

誰だ?

Gは誰と話してる?

微かに動くその首を上にあげその正体を確かめる。

そこにいたのはGと、さっきの1人の女性。

黒い長髪でノースリーブの白いワンピース、そして珍しい白い帽子。

白衣とナース帽ではないがその姿は白衣の天使。

けどその白さは赤いシミに覆われている。

「お前は…いったい誰だ…?」

その質問に対して女性は珍しいものを見たような表情をした。

「おいおい聞いたかよ、Yはお前にむかって誰かだって」

「ほんと心底失望したわよ。」

こいつらの話の内容が全く掴めない、この女性は俺が知っている奴なのか。

もしかしたら同じクラスメイトの生き残りか?なら辻褄があう。

けどあの時空いていた席は俺とGと委員長の3つだけ、そんなはずはない。

じゃあいったい誰なんだ?

「あっ、そういえばYは徐々に記憶がなくなって行くんだっけ!」

「なら私のこと忘れてるかもね。」

「いやいや、それはないよ、彼は顔は忘れてるけどそれ意外は覚えてるはずだよ。そうじゃなきゃここにいないだろ?」

顔は忘れてる?

ここにいるはずがない?

それって…いや…そんなはずがない。

だけど…違う絶対違う…!

「このままじゃ思い出しそうもないからもう一度自己紹介したら?」

「そうね、あんだけ頑張ったのになんか悲しいな、施設から助けた恩人の顔を忘れるなんて…。」

その時、今まで起こってきたことの全てが頭の中を駆け巡る。

なんでここまできたか。

誰を助けるためにここまできたか。

あの時その人の顔を覚えていないことに絶望したことを

それを後悔したことを

だけど今俺はその人の顔を思い出した。

そしてその人は俺の目の前にいた。

俺の知ってるその人とは全く別人なってしまったその人を…。

「思い…出した…、君は…」

「やっと思い出したの?けどまあもう一度自己紹介してあげるね。私はU、みんなは委員長と呼んでいたわ。」




































「もちろん君もね。」



















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