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虚無世界  作者: 天神
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その答えは

職員室に行く理由、それは人によって様々だ。

例えば先生に次の授業の予定を聞くため。

例えば先生に頼まれて荷物を届けるor預けるため。

例えば先生に進路相談をするため。

例えば先生に呼ばれ怒られるため。

例えば先生とただ話すため。

このようにいろんな理由がある。だけど俺達が職員室に行く理由はそれのどれにも当てはまらない、おそらく普通の生徒ならまずやらないことだろう。いいや、不良か80年代の学園ドラマの中でならやっていたかもしれない。

さっきの言い回し的に言うとこうだ。









例えば先生を倒しにいくため。









俺が職員室の扉を開こうとした時絵空は俺にあることを尋ねた。

「その扉を開けた後どうするの?」

「だから中にいる先生を倒して…」

「倒した後はどうするの?いくら意識を失わせたってまた生徒みたいに死んじゃうかもしれないのに?」

その言葉をはなった彼女の表情に俺はある種の恐怖感が体を覆った。以前彼女の明るい瞳は今はなく、冷たくキツネのような研ぎ清まされた瞳に俺はそれに吸い込まれそうだった。

「確かに職員室に行こうって言ったのは私だけど、それはY君がなんか作戦があるからだと思ったからだよ。だから早く答えてよ、Y君…」

その質問に俺は答えられなかった。いいや、そこまで考えてなかった。俺は中にいる人を倒して意識を失わせるくらいでいいとおもっていた。けどそれは違う、いくら先生で言葉が喋れるかもしれないが奴らに操られてることにはかわりない。彼らも立派な

おもちゃのマリオットだ。だから使えなくなったおもちゃは処分される、それは同じことだ。俺はそのことを忘れていた、だからその質問には答えられない。

「な~んだ、考えてなかったんだ~!」

「うん、ごめん…」

「別にいいよ、私はその答えは知ってるし~!」

彼女の瞳が以前の姿に戻っていた。しかしそれが何か嫌な予感を感じさせる。それが何かはすぐにわかるのだが…

「じゃあ見せてあげるね。その答えを!」

そして絵空は俺が開けることをやめさせた職員室の扉を開けようとする、そして開ける前俺にこう言った。

「答え合わせだからY君は外で見てて!」

「えっ、ちょっと!」

「あっ、汚れるから近くにいないほうがいいよ!」

彼女はいつもの無邪気な笑顔そう言いはなった。

俺はそんな絵空を見た瞬間、一瞬彼女に金縛りをかけられたように体が動かなくなった。それはすぐに解けたが身体中を謎の寒気が襲う。

俺はそれを我慢し職員室の開いた扉を向こうを見た。そこには何十人いるか分からない位の大量の戦闘員…嫌、先生達が生徒…嫌絵空に銃を構えている光景だった。しかしそんな絶体絶命な状況に彼女が笑顔いるが後ろ姿だがわかった。

「お前大人しくこっちにこい。」

「どうやら武器は持っていないようだが…」

「持ってないなら好都合じゃないか。」

やはりここにいる人達は予想通り喋ることができていた。だからこそ生徒達とは違った感情が沸いてくる。

「いいよ~、言われた通り来てあ・げ・る!」

その瞬間彼女が神隠しにあったように消えた。それはあの時に見た戦闘のまんまだ。俺は絵空が消える瞬間、彼女の手に何か光るものがみえた。

ブシュゥゥゥゥゥ!!!

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「えっ…」

絵空が消えてすぐ職員室の天井が赤く染まった、そして先生の一人がいきなり悲鳴をあげて倒れた。首から大量の血を噴水のごとく噴き出しながら…。

「なんだこれは!?」

「いったいどうなっているんだ!」

「奴は、奴はどこ言った!」

先生達も何が起こったのかわからなくて混乱していた、当然それは俺も同じだ…。

「私はここにいるよ、せ・ん・せ・い…」

ブシュゥゥゥゥゥ!!!

また1人、先生が首から血を噴き出して倒れた。

「うぁぁぁぁぁぁ!!!」

ダダダダダダン!

突然先生の1人が錯乱したのか銃を乱射した。

「ぐぁぁぁぁ!」

当然錯乱ているので味方も巻き添えをくらい、何人かは絵空に倒される前にその銃弾に倒れた。しかしその銃弾は彼女には当たらない、それどころか。

「そんなことしちゃ危ないよ、先生!」

スパッ…

彼女はその先生の背後いた。その瞬間先生は2つの物になった。

「ありゃりゃりゃ、ここまでするつもりはなかったんだけどな~!」

そう言って彼女はそれを投げた、それは落ちた瞬間とても重量があるような音がした。

その後も彼女は先生を次々と倒していく。先生達が床に倒れされるたびに職員室は赤く染まっていく。それは夕焼けのような綺麗なものではない、もっと汚く、早朝の清々しい匂いではなく、もっと生臭いものだ。







そして最後の先生が倒された…。






ピタッ、ピタッ、ピタッ、

まず職員室で絶対でない水溜まりを踏んだ音が聞こえてくる。

「ほら、だから離れとけって言ったじゃん!Y君汚れちゃってるよ~!」

「えっ…、あ…」

俺は自分の体を見た。服には赤い染みがいくつもあり、顔を触ってみると手には赤い液体がついていた。

「じゃあ答えは合わせをしようか?」

「答えは…」

俺は小さな声で答えを言った…。

「そう、正解!答えは苦しんで死なせるくらないなら苦しまずに殺してしまおう!でした~♪」

赤いプールから出てきた彼女は俺以上に身体中が赤く染まっていた。

そしていつもの笑顔でただただ俺のことを見つめていた。










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