重すぎる罪
今まで俺達を襲ってきた奴ら…それはみんな黒い服装をして手には大きな銃を持っていた。そして顔には大きな仮面を被っていて絶対に正体を知られないようにしていた。それを俺達は嫌と言うほど見てきた。
そしてそれは今、誰が見ても美少女だと言うほどやね可愛らしい女子高生のカバンの中から出てきた。
女子高生が持つには不自然なほど大きなカバンの中から…。
それは同時に俺達に非常な現実を突き付けられることになった…。
それを知った彼女は泣き崩れていたがしばらくして俺の元に来た。その時の彼女は今までの元気でハキハキした笑顔はなく神妙な面持ちだった。
その時俺は他の生徒達のカバンを男女問わず片っ端から調べた。そして調べるたんびは自分がやってきた罪の深さを思いしることになる。
「Y君…やっぱりそうだった?」
「うん、中身は全部一緒だった。」
「じゃあそうなんだ。」
それが何を意味しているかはもはや誰が見ても分かることだろう。
今まで俺達が何度も襲ってきた奴らの正体…、それはここにいた生徒達だ。
地下鉄のホームで俺を捕らえようと襲ってきて消えた奴も、何もない空間で絵空にこてんぱんにやっつけられた奴も、全員俺と同じ高校生だ。
重装備の下には男女問わず制服を着て、だから厚着でかつ激しい運動したために大量の汗をかき蒸れながら反対をすることも出来ずただ何者かの指示に従って行動をさせられたのだ。
俺達はいろんなことを考えるように人形のように動かない彼女を見つめていた。
その時彼女にある異変が起こった。今まで自分では何一つ行動出来なかった彼女の体が急にガタガタと震えだした。
「あああ…ああ…あぁ…」
そして彼女はうめき声を出し体をの震えはよりいっそう激しくなった。
「なにこれ!どうしちゃったの!」
「分からない、けどこのままじゃ彼女が! 」
俺達はあまりに突然に起こったそれにどうすることも出来ずただ声をあげるだった。
そして…
「あ…あぁ…」
その言葉とは言えない声を最後に彼女はそのまま動かなくなった。
それは今までの人形のように体勢が整って正面を向いていたそれではなく、身体中の力が抜けたようにだらんとした格好になり床に崩れ落ちるように倒れ落ちる。
俺は駆け寄り彼女の体を触った。
「冷たい…。」
彼女にはさっき触った見た時の温かさはなく冷えきっていた。
それが何を意味しているかは絵空にもすぐに分かった。
「なんでこんなになっちゃったの!私達が知っちゃったから?」
「分からない…でも一つ言えることは彼女も、いやここにいる生徒も被害者だってことだ。」
「けどこんなの酷いよ…!」
その後しばらく教室には絵空の泣き声だけが静かに響いていた…。そしてしばらくたった時彼女は重い口を開ける。
「体育館に戻ろう…?」
絵空のその言葉の真意はすぐに分かった。
「いや…でも、もしかしたら…」
「いいの、もしかしたら大丈夫かも知れないじゃん!」
「…分かった…。」
俺は絵空を体育館に行かせたくはなかった…。結果はもう分かり切ってるだろ?それは絵空も多分分かっていただろう。でも彼女は少しの希望にすがりたかったのかも知れない。自分の罪を少しでも軽くするために…。
そして体育館に向かいせっかくふさいだ入口を挙げ扉を開ける。
その瞬間彼女がすがった僅かな希望は圧倒的な絶望へと変わったのだった。




