彼女の能力
絵空はあいつらの元に1人で向かった。俺は必死に止めようてしたが
「まあまあ、ここは私に任せてY君は大船に乗ったつもりで待っててよ!」
と言って言うことを聞かない。
だからしょうがなく
「分かった、けどくれぐれも無茶するなよ。」
と言って送り出すことにした。もちろん何かあった時の場合に備えていつでも助けに行けるように準備はしている。
が絵空は少し前に向かったところで立ち止まった。
「絵空どうした?」
「やっぱ私の活躍を間近に見てもらおうと思って~、もちろん君にはケガなんてさせないよ!」
「まあ、勝手にしてくれ…」
彼女はこんな時でもマイペースである。そんなことをしている間に奴らはすぐそこまで迫ってきた。
「お前ら、大人しくてこっちにくるんだ!」
奴らの人数は3人でいつものように手には銃が装備してある。
3人のふたりが絵空を取り囲む。そして甘ったひとりが絵空を通りすぎ俺のほうに向かってきた。
だがそいつはあと俺まであと一歩のところで倒れた。
俺も含めここにいた皆一瞬の出来事に何が起きたかわからかっただろう、ただ1人絵空を除いて…。
「言ったでしょ?Y君にはケガなんてさせないよ…」
「えっ…今絵空がやったの…?」
「そーだよ!ねぇ別に殺さなくていいんだよね?」
殺す…?彼女からそんな言葉が出てくるとは夢にも思わなかった。しかし敵とはいえ流石に殺しはダメだ。彼女の手まで汚す必要はない。
「殺すのはダメ、気を失わせるだけでいいから!」
「りょーかい!」
そう言うとまず彼女は目に前にいた人に飛び蹴りを喰らわす。そいつは思いっきり地面に叩きつけられた。
「貴様止まれ!」
もう1人のやつが銃を絵空に向けて構えた。次の瞬間彼女はそいつの後ろにいた。
「ダメだよ、そんな危ないもの女の子にむけちゃ…。」
そしてそいつは地面に横たわった。
「さ~てあと人か~、君はどうするのかな~?」
「お前は絶対に許さない。」
残った1人は銃を捨てポケットから小型のナイフを取りだし彼女に向かって凄いスピードで迫ってくる。
「君は他とは違ってできそうだね、でもね。」
彼女はそれを楽々交わしカウンター攻撃の如く腹に強烈な拳を喰らわせた。
「ぐうぁ…」
そいつは鈍い音をたて地面に倒れた。
「終わったのか…?」
俺はただ見てることしかできなかった。しかもどれも一瞬のことで唖然としていた。
「ふふん♪ランラ~ン♪あ~あ、思ったより動いちゃったよ、少し汗かいちゃた。」
鼻歌混じりにそう呟きながら絵空が戻ってきた。
「Y君~!終わったよ~!」
「す…凄いね…。」
「でしょ?だから大船に乗ったつもりで待ってていったじゃん!」
「あ…あのさ…」
「な~に?」
俺は改めてこの質問を彼女に尋ねた。
「君は誰なんだい?」
当然彼女はこう答えた。
「絵空だよ。」




