小さな希望
目覚めた時に俺は財布を除き全て持ち物を盗られていた。それは当然だろう。あんな仕打ちをした奴に武器なんか持たせたらなにをされるかわからない。財布の中身も無事だった。情けでもかけたのだろう。しかしおかげであれも盗られてなかった、まさに不幸中の幸いだ。
念のためもう一度財布の中身を確認していると、奥のほうから見覚えのないメモ用紙が入っているのに気づいた。
「なんだ、こんなもの俺いれたかな?」
そりゃそうだ、その紙は男が使うような平凡なメモ用紙じゃないのだから。俺は折り畳んであったそのメモ用紙を開き中に書いてあることを読んだ。
「おいおい、マジかよ…そこまで考えてたのか」
その内容に俺は悲しくとも少しの希望は持てた。俺は駅に向かって全力では走り電車に飛び乗った。目的地は俺達が住んできた街。こんな形で東京を去るのが不本意だが今はそんなこと関係ない。一刻も早く戻らなければならない。
街に戻ってきた時にはもう深夜だった。街の明かりは東京とは違いどこにもついていなくとても静かだ。ここをゴーストタウン化したのはあいつらのせいなのか、それとも現象本来の力なのか今は疑心暗鬼に陥りそうだけどそんなこと次に会った時に聞けばいい。俺はある場所に向かった。とても俺達がわいわいしていた場所、委員長の部屋…
部屋の中は俺達が出た時と比べると何もかも変わっていた。部屋に合ったものは全て無くなっていたのだ。きっと俺達がここを出た時に奴らがやったのだろう。多分の俺の家もこんな同じことになってるだろう。だがこれはわかっていたことだ。俺はかつてポスターが貼ってあった壁に気がついた。壁には画ビョウの穴がありあらかじめ用意してあったつまようじでその穴に差し込んだ。するとその壁の外装が剥がれあるそこからある隙間ができ、そこには小さな箱があった。その箱があけるとある場所が示された地図と小型拳銃など僅かな武器が用意してあった。
「ありがとう…」
財布の中に入っていたメモ用紙は委員長が書いたものだ。そこにはこう書かれていた。
Yへ
今これが読んでいるってことはおそらく私はあいつらに捕まったってことでしょうね。けど気にしないでこれはわかってたことだから、あの施設でスカイツリーのことも罠だってことに気づいてたわ。
けど私は少しの希望を信じたかった。だから最初は私1人で行くはずだった。あんな目にあったあなたを巻き込みたくなかったの。
けどね、やっばり1人が心ぼそかった。
だからごめんなさい。
けどこんな私を助けてくれるんだったら私の部屋にあるポスターが貼ってあったところに小さな穴があるそこに何かを差し込んで、そこにはおそらく私が捕まっているだろうと思う地図と助けになると思う武器がある。他のものはもう回収されてるからこれだけしか用意できなくてごめんなさい。
けど私はあなたには普通の生活に戻ってほしい。あとはあなたに任せるわ。
あとね…




