気づけなかった代償
目を覚ますと俺は公園のベンチにいた。最初は意識が朦朧としていてなんで自分がここにいるのか理解できなかった。だが意識がはっきりしていくうちにだんだん思い出してきた。俺と委員長はスカイツリーの内部に潜入して現象のことを聞かされてその後委員長はどこかに連れていかされ俺は謎の薬で眠らされた。そして今俺はここにいる。
あいつらは俺達は貴重な存在だから殺さないと言っていた。だかそれと同時にこうも言ってた。
「君はもう使い物にならないからね」
その言葉は一体どういう意味なんだ。俺は使い物にならないから誘拐されなかった、逆に言えば委員長は使える、だから誘拐して使えない俺は公園に放置されたと考えるのが妥当だろう。
これからどうししたらいいのだろう。俺はなにも考えるに目的もないまま歩きだした。どこに何があるかわからない都会の街を歩き回りある駅にたどり着いた。
「ここからならどこか遠くに…」
俺は適当な所に行くために切符売り場に向かったそこにある料金表を見ると一瞬にして我に帰った。
その料金表には俺と委員長が東京に来た時にまわった秋葉原と渋谷がなかった。
「ははは…そういうことだったのかよ…」
俺達の行動は完全にあいつらに見透かされていた。東京に来た時から、いやもしかしたら俺が施設から脱出した時からすべて監視されていたのかも知れない。だから俺達が武器を持っていたことも知っていたし俺達があいつらの会話でそこにいったことを教えてないのにも関わらず秋葉原と渋谷をした。そんなの偶然じゃない、あいつらは俺達が行ったことを知っていてあえてそんなことをしたんだ。おそらく委員長が施設で入手したここの情報も最初からしくんであったのだろう。つまりあいつらの目的は最初から委員長を誘拐することでより完璧にするために俺達を東京に誘きだしたのだ。だから俺達は最初からあいつらの手のひらの上で踊らされていたのだ。
「委員長…ごめん…」
俺がもう少ししっかりしていれば、もしくはもう少し早く気づいていればもっと別の方法があったかも知れない、そうすれば委員長も誘拐されずにすんだかもしれないのに…
それに…
「もう一度一緒に秋葉原行くって約束守れなかった…。」




