暗い道
さて中に侵入したのはいいがとても暗くてなにも見えない。
「もういいわね。」
委員長はスカイツリーに入ってからずっと繋いでいた手をはなした。
「こんな暗い時ほど離れ離れになっちゃダメだから手を繋いでいたほうがいいんじゃないの?」
「最初に言ったでしょ、人混みを完全に抜けるまでは手を繋ぐって。完全に抜けたからもう繋ぐ必要はないの。灯りだって懐中電灯あるから大丈夫よ。」
「委員長は俺と手を繋ぐの嫌だった?」
「べ…別に嫌じゃないわよ。」
「なら良かった。」
俺達は懐中電灯の電源をつけた。灯りをつけてわかったことはここは狭い一本道が続いていることだった。回りの壁も施設あったやつと同じで白い壁がどこまでも続いている。違うところといえば施設みたいに回りには研究室みたい部屋がなくひたすらどこかに続いている道だけだ。
「この先に何がある…」
「そうね、きっと黒幕に繋がるなにがある。もしかしたら黒幕がいるかもね。」
「もし黒幕がいたらどうするの?」
「現象のこととか解決法のとか知ってることをすべて吐き出さして、その後…」
「その後は?」
「なんでもない、ほら行くわよ!」
「うん」
また委員長は変なことを考えているんじゃないだろうな。あの時だってそうだった。うん…あの時…?あの時っていつだっけ?まあいいや、今はそんなことを考えている暇はない。ここに長く立ち止まってるは危険だ。いくらここまで何もなかったとはいえ、ここは敵の支柱、しかも一本道、もし襲われても狭いから銃などは使えない。前と後ろなら挟み撃ちにされたらゲームオーバーなのだから。だから俺達に今出きること、それはどこまで続くか分からないこの一本道を前に進むしかないのだ。
けどどんなに長い道でも必ず終りはくる。終らない道なんてない。どれくらい歩いたのかはわからないが道に向こうから何か光のようなものが見えてきた。
「委員長あれ!」
「あそこがゴールみたいね、早く行くわよ!」
その光はほんの僅かなものだったがこの暗さではかなり目立つ。もしも懐中電灯を使っていなかったらもう少し早く気づいていたかもしれない。
俺達はその光を目指して歩いた。そしてようやくそこにたどり着いた。そこは回りの白い壁とは違った。それは壁ではなく扉だ。白い壁におおわれた一本道の先に一つの扉、上からみたらさぞやシュールな光景だろう。そんなくだらないことを言うのはこれくらいにしておこう。
「準備はいい?」
「いつでもいいよ?」
「よし、じゃあいちにさんで同時に開けるわよ。
「わかった。」
この扉の先になにがあるのだろう。吉と出るか凶まとでるか、けどここまできたらもう引き返せない。なにが起こっても正々堂々と立ち向かおうではないか。
「じゃあ行くわよ、せーの!」
いち!にの!さーん!!!




