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幻想舞曲~crystal message~  作者: 芹薺
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出会いの日

エーデリアっていいところね。

海に森に町に。わたしはすぐに気に入った。

住んでる人もいい人ばっかり。

おいしいものもたくさんあるし!

ここで踊れるなんてすごく嬉しい。

明日からの稽古も頑張れるわ!


「すいません。リンゴ5つ頂けますか?」

「500Jだよ。・・・おや?町では見ない顔だね、別嬪さんだ。」

「今、旅の途中なんです。旅芸人一座の【クリスタルクラウン】って知ってます?」

「おお、あんたあの一座のもんか!」

「はい!去年から踊り子として入ったんです。」

「あの芸は忘れられないね。前に見た時にすっかりファンになってしまったよ!」


果物屋の主人が言うには、この町にはクリスタルクラウンのファンが多いらしい。


「ありがとうございます!明日から、公演があるんで見に来てくださいね。」

「ああ、もちろんそうするよ。じゃあリンゴおまけでもう一つ!」

「わぁ!おじさま、ありがとう!」

「頑張ってなー!」

「はい!」


ほんとにいい人ばかり。

お遣いも終わったしそろそろ帰らないと。


ドンッ


曲がり角をまがった瞬間、誰かにぶつかって尻餅をついてしまった。

さっき買ったリンゴが一つだけ落ちて、転がっていった。


「きゃっ」

「すいません!お怪我はありませんか?」


顔を上げると、綺麗な黒髪の男性がわたしに手を差しのべていた。

逆光で容姿は見えない。






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