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ラナリアの館で

 焼け落ちた故郷の村からラナリアの馬の後ろに乗ったエリスは村から北にあるラナリアの治める街に着いた。ラナリアの好意で数日間を領主の館で過ごす事になったエリスは夢の中で大天使長ファリエルに告げられた内容をラナリアとガウェンに話した。


 「なるほど、、、魔王達の復活か、、大天使様達の封印が解け始めている、、、、そうだな?」


 「はい、ファリエル様はそう言ってました、そして私以外にも同じ使命を持った人達がいるようです」


 「お前の様な力を持つ者達が他にいるってことか?」


 「それは分かりません、ガウェンさん」


 「、、、、使命を持った他の者達についての詳細はどうだ?」


 「、、、、それも分かりません」


 「、、、、、雲を掴むような話だな、、、」


 「冒険者殿、あの村で会ったあの女の力、、もしかしたらあの女は悪魔なのかも知れないな」


 「ああ、俺は無神論者だったが俺を蹴り飛ばせる様なあの力ただの魔術師には無理だろうな、デーモン族が実際にいるとはな、、、これからどうするんだ?騎士殿?」


 「、、、、、諸侯や国王陛下達に知らせる必要があるだろう、エリス?言ったように何日かここで過ごしなさい、その後、私と王都へ一緒に向かおう、もしかしたら国王陛下が君と同じ使命を持つ仲間を探す手伝をしてくれるかも知れない、、、、冒険者殿はどうする?」


 「王都へ向かうつもりは無かったが俺はエリスに命を助けられた、必要なら俺も王都に行くぞ」


 「ガウェンさんは何処かへ向かう途中だったのですか?」


 「故郷の街に顔を出すつもりだったが?」


 「ガウェンさんありがとうございます、それなら故郷の人達の元へ行ってあげてください」

 

 「分かった、すまないな、困難な旅になるだろうが気をつけろよエリス」


 「はい、ありがとうございました、ガウェンさんもどうかご無事で」


 「邪魔したな、騎士殿、、、、、、、、、、エリスを頼む、、、」


 「まて、この金貨を持っていけ、知らせに礼をいう冒険者殿」


 「俺はいらない、エリスの旅の資金にでもしてやってくれ、じゃあな、、、、」


そう言うとガウェンはラナリアの執務室を後にした。


「エリス、部屋に案内する、食事もすぐに運ばせるから食べたらゆっくりやすみなさい」

 

「ありがとうございます、領主様」


 ラナリアに部屋へと案内されたエリスの瞳からは涙がこぼれ落ちていた。


 (お父さん、お母さん、ルシード、皆、、、ごめんなさい、、、)


その日エリスは止まらない涙に頬を濡らしながら眠りについた。



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