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焼かれた村

 ガウェンが村の領主である貴族の元から兵士達と共に戻ってくると村から煙が上がっているのが見えた。その様子をみた兵士の一人が言った


 「何てことだ!遅かったのか?!村が、、、!」


 「全員!戦闘に備えて近づけ!油断するな!」


 エリスの使命をガウェンから聞いていた地方領主の女性騎士であるラナリアがそう言うと兵士達は槍や剣を抜いてラナリアの後に続く、村の外から広場の辺りを見るとオークやコボルト達が村人達の死体が転がる中踊り狂い叫んでいた。


 「相手は雑魚だけだ!総員!掛かれ!!」


 ラナリアの号令と共に騎兵達がオークやコボルト達に槍を投げると剣を手に突撃した、村を蹂躙していた魔物達は不意を討たれ次々に兵士達の剣で切り裂かれ倒されていく。兵士達が次々とオークやコボルト達を倒して行く中、勝利を確信していた兵士達の前に一体の巨大な魔物が立ち塞がったその魔物の体長は2メートルを軽く超していた。その魔物の手にしていた大きな斧で立ち向かった騎兵達は馬事なぎ倒されていく。


 「オーガだ!あいつの相手は俺に任せろ!」


 そうガウェンがいい大剣を手に構え馬から降りるとるとラナリアも馬から降りて片手半剣を両手に構えて言った。


 「助太刀するぞ、冒険者殿!」


 「ああ、分かった」


 オーガが並んだ二人に大斧を横なぎに振るうとガウェンが前に出て大剣で防いだ、その隙をみたラナリアがオーガに剣を振るうとオーガの片足を切り裂さいた、オーガのバランスを崩れると大斧を防いだガウェンが大剣をオーガの頭に振るった。頭を切り裂かれたオーガは横に倒れた。兵士達が村の魔物達を一掃するとラナリアは生存者を探すように言った。村の家々は焼かれ所々に魔物達と戦ったであろう村人達の遺体が転がっていた。村で一番大きな教会も焼かれて中は性別不明な焼死体が教会内に転がっている。


 「生存者はいないか!!」


 大声で兵士達が村中を探した。死体の中に子供の遺体が無いことに気付いたラナリアは何処かに生存している子供達がいる事を考えて朝まで村を探した。ラナリアは教会の焼けた跡地に入ると思案していたすると子供の泣き声が微かに聞こえた。耳を澄ませたラナリアは考えた。


 (、、、、もしかして地下室か?)


 ラナリアは鳴き声が聞こえる方向の地面を何度か叩くと叩き返す音が聞こえて来た。地面をゆっくり探っていると身元不明の2人の遺体の下から叩く音が聞こえていた。


 「この下だ!誰か!!」


 「はい!」


 近くにいた兵士達は遺体を退かすと地下室の扉を開いた。中からは子供達の泣き声が響いた。


 「生存者です!」

 

 「全員出すんだ!」


 兵士達に助け出された子供達と供にエリスがいた。子供達の中で年長だったエリスにラナリアが村で他に生存者が居そうな場所を聞いているとエリスは教会以外に村に隠れる場所は無いことを伝えた。数時間で兵達が村人の遺体の墓を作り終えるとエリスは呆然と村の様子を眺めた。そして自分と僅かな子供達以外の皆が死んだ事認識して涙を流した。


 「お父さん、お母さん、ルシード、神父様、、、、、、」


「ギャーーー!!」


  エリスが悲しみに暮れていると突然村にいた兵士の叫び声がした。エリスは我に返るとその方へ向かった。叫び声が聞こえた方にいくと黒焦げになった兵士の死体が何体か転がっていた。そこには青白い顔をした女が立っていた。そこへガウェンとラナリアがやって来る。


 「これは!?」


 黒焦げになった兵士の死体を見てラナリアは声を上げた。青白い顔色のした女の口がうっすら開いて声が聞こえる。


 「、、、、、火葬が珍しいかしら?」

 

 「気をつけろ、こいつに俺は殺されかけた、、、、!!」


 「そうか、、、、、、やるしかないようだな!!」


 そう言ってラナリアは剣を構えた。ラナリアが左から女との距離を詰めるとガウェンが右から距離を詰めた、二人の動きを見て同時に繰り出された剣撃を素手で防ぐと女はガウェンを蹴り飛ばした。吹き飛ばされたガウェンから標的をラナリアに絞った女は言った。


 「焼け焦げなさい、勇敢な女騎士殿、、」


 女の手から炎が揺らめいたと思うと火の手がラナリアを襲う、ラナリアは死を覚悟した。その様子を見ていたエリスがラナリアの無事を祈ったその時光の壁がラナリアのに立ち炎を防ぐ。


 「この力は!?大天使の、、、、?!」


 「、、、、厄介な加護を受けた者がいるようね、、、貴方の顔は覚えたわよ小娘!ここは引いてあげる!」


 そう言うと女はその場から瞬時に姿を消した。


 「助かった、、のか、、、あの光は?」


 そこへ起き上がったガウェンがやって来る


 「どうやらさっきの光と俺の傷を癒してくれたのはあんたのようだな?」


 「どういうことだ?」


 「その娘が天使から悪魔や魔王の目的を阻止する使命を託された者だろう、瀕死の傷を追っていた俺を瞬時に癒したようだ」


 「、、、、子供達を街へ!名前は?」


 「エリスです、エリス・ノーズ・ギニアン、、、、」


 「私はこの地方の領主ラナリア・エイフェルだ、よろしくエリス」


 「俺はガウェンだ」


 「よろしくお願いいたします。領主様、ガウェンさん」


 「とにかく私の治める街に行こう、そこで更に詳しく話を聞きたい、」


 「はい、領主様」


 村を後にエリスは呆然としたまま領主の街へと向かった.

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