22/32
最善の一手
やっぱりこの方法しかない。
相手も今は様子見で止まっている。
やるにしても、この足場の悪い状況で成功するのか....?分からない。
でもやるしかない...!!
「はあぁぁ!」
イルは静寂を破り、狭い森でも振り回せる短剣に持ち替え、走り出し───!!
そして。
「ぁぁぁぁ~」
森の中へ逃げ込んだ。
───逃げるが勝ち。これ鉄則。
大丈夫。速さには自信がある。
と言ってもレッドボアと僕の距離は確認して───って、真後ろいるじゃないですかぁぁ!!
───嗚呼、新人の冒険者がこんな逃げ回る高ランク冒険者を見たらどう思うだろうか。
その時、僕は涙を流しながら森の中を走った。
なんでこんなに足場が悪いんだよっ!
足場の悪い森林に文句を付け、全速力での横断をする中、僕は数週間前のことを思い出して自分自身を嗤った。
そして後悔した。
───よく考えればここの部分だけ森林化したのは自分のせいじゃないか!!
《ブックマーク・感想・評価》頂けると幸いです!とても励みになります!




