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音の根源

 以前薬草を採るために僕はこの山に来た。

 確か──その時は薬草採取が終わった帰りにレッドボアに襲われて...。

 そして以前も森林に逃げ──...ってこのときはまだ森林じゃなくて、山の一部だった。


 ───遡ること数週間前。


 「これくらい採れればいいかな」


 さてそろそろ帰ろうかな。

 薬草採取ってずっと腰を曲げたままだから腰が痛くなるんだよなー。

 

 「ボゴッ」


 腰を反らしたら背骨から悲鳴が。うーん、悲鳴を上げるほどの時間もいたっけ?

 ....あれ?背骨が鳴る音はボゴッって鳴らないような。普通パキパキッとかだよね?


 「ボアァァ!」


 「な───!?」


 僕の背骨どうしちゃったの!?

 痛みもないし、特に異常があるわけでもなさそうだしポーション使ってもねー。

 いや待てよ?この際、B級ポーションくらい使ってみようかな。どうせ山ほどあるし。

 まあ、普段は最下級のF級ポーションしか使わないし。偶にはこんなことに使っても構わないよね。


 「ボアァァァァ...」


 おっ?さっきより音が小さくなった。

 やっぱり効果があったのかな。

 でももう一本くらい小瓶を開けないとダメかな。


 「...ボアァ.....」


───ガサッ


 あっ。やっぱり、また音が小さくなっ───ん?ガサッ?

 これは僕の背骨じゃ...赤毛の猪───......レッドボアだねこいつ。

 あやばい。目がすごい合うんだけど。気のせいだよね?

 そう、気のせいだ。このまま真顔で笑顔で後ろに下がれば襲ってこないはず。だから絶対気のせ───。


 「ボアァァァァ!」


 「うわぁぁぁ追いかけてきたぁぁ!!」




 その日、僕の悲鳴とポーションが入った小瓶が盛大に割れる音が響いたのは言うまでもない。

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