嘘か真か
(こんなやつ、この集落に居たか?)
少年としては頭を打って悶絶している少女など放っておいて、一刻も早く第二倉庫へ行きたかった。
...が、少年の足は動かずに体制を崩す。
(なんだ?動かないし、足首が微妙に痛い)
不審に思った少年は、自分の足を確認する。
そして少年はようやく気づいた。
───少女が足首を掴んでいることに。
少年は驚愕していた。
───...やばい。なんでこの子はこんなに力強いわけ?
「...た、助け..て...」
「断る」
少年は即答した。
(そもそも、何を助けろって!?無理だろ!だって───)
───この子の方が明らかに俺より強いよ?...多分じゃなくて。
───しかも、結構強く振りほどいたつもりが、まだ掴んだままだし。
「お願...い..。..妹が..怪我...を..して....」
少年は困っていた。
自分にだって妹のような存在はいる。だから妹の大切さは良く分かっているつもりだ。
それに、怪我が理由なら自分で言うのもなんだが、俺が適任だと思う。
けど───信用していいのか?
───もしも、俺が薬草をとって来たことを知っていて頼んでいるなら、上の組織の人たちから捜査でも依頼されているのかも知れない。
───でも、これが本当なら相当切羽詰まった状況なんだろう。
───...まあ、いっか...。
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