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忘れ物

「....分かった?」

「はい...。....以後、気をつけます」

「じゃあ、この話は──おしまいっ!」


 少女は手を叩いてパンッ、と鳴らすと軽い足取りで部屋から出て行った。

 少女が出て行ったのを確認すると、少年は足を伸ばそうとするが、痺れた足は思い通りに動くどころか、長時間の正座で感覚が遮断されており、足が繋がっているのかすら目で確認しなければ分からないほどになっていた。


(足...ちゃんとある?)


 やっとの思いで足を伸ばすことに成功した少年は、床に倒れ込む。


(序盤の説教については俺が悪いとして、途中から怒る内容変わってたんだけど。なんですかね!?途中からの──)


───中々『夜這い』に来てくれない件


(明らかに!おっかしいよ!!)


 内心、文句を言いながら部屋の隅に隠して置いた箱を確認する。

 どうやら少女は箱の存在に気づいていなかったようで、夜中に置いた位置から箱は少しも動いていなかった。

 まだ正座の痺れが回復しない少年は、痺れた足を引きずりながら匍匐前進(ほふくぜんしん)で箱が置いてある部屋の隅まで進む。

 箱の目の前まで来た少年は箱を開け中身を見ると、何かを思い出して苦い笑みを浮かべて一つ思った。

───しまった、と。


 (あ~。薬草だけじゃ意味が無いんだった...)

───作業をするには、離れの倉庫にあるあれ(・・)が必要だったの忘れてた...。


(仕方ない、また忍び込むしか....)


 こうして少年は、二回目の侵入を決意したのであった。


───......次、あいつ(・・・)に見つかったら、俺の命は───。

 そう考えた刹那、少年の背中に悪寒が走った。

───うん。見つからないようにしよう。

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