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5-2rep

ニンゲンか? ニンゲンもウェルカムだぜ? まぁ、豆粒ミタイナニンゲンには楽しめないかもしれないけどな? ガッハッハ!」


入り口付近にいた巨大なオーガが言いました。

……あきらかに私に向けて言いました!


少しイラッとしましたが、私としてはこんな危険なフェスティバルには一歩も足を踏み入れたくありません。足早に立ち去ろうとした瞬間――ローブのフードのところを、三人のマッスルモンスター達にガッチリと掴まれ、引き摺られ始めました。


「グエッ……!?(し、締まっています! 私のか細い首の動脈が……!)」


私は素早くタップをしました。そうです、これぞ究極の生存戦略です!


周りを見渡せば巨大なオーガだらけで怖すぎるため、私はアドニスさんの肩の上に乗せてもらうことにしました。

……ちなみに、アドニスさんの肩までよじ登るだけでも中々のアスレチックですよ? 本当に。


「モヤシちゃん、あんまり掴まれると前が見えないよ?」


「あっ、ごめんなさい……!」

位置が高すぎてパニックになり、アドニスさんの顔面に思いっきり張り付いて視界を塞いでいました。


「ガッハッハ! ここじゃ豆苗は本当に豆苗に見えるな!」

ガストンさんは早くもジャンボ焼き鳥を5本も手に持っています。馴染むのが早すぎます。


「左様、油断すると踏み潰されてしまいますからな? そのような時はミリタリープレスで耐えると良いですぞ?」

バジルさんのアドバイスは、相変わらず安定の脳筋です。


「さてさて、どんな屋台があるかな?」


「オーガの祭りなんだから、きっとヤバい屋台が沢山だぜ!」


「ふふ、血が沸きますなぁ」


「あ、皆さん本当に……進むのが早くて……アドニスさん背が高いから……揺れて揺れて……ヴォエッッ!?」


オーガのフェスティバルの屋台は、それはそれは珍妙かつ脳筋な物ばかりでした。


【デッドリフト屋さん 1回500M】

(※M=マッチョ。この南方大陸の基本通貨で1M=1円らしいです。円ってなんですか?)

……なんでお金を払ってまで重い物を持たされないといけないのか、理解に苦しみます。


【ダンベル屋さん 20kg〜量り売り(10rep出来たら半額)】

……20kgはもはやバーベルの重さです。理解に苦しみます。


【ニンゲン焼き屋さん】

……ヒィッ!? あ、いや、人間の形を模した肉饅頭でした……いや、普通に怖いです!


だんだんと私の目のハイライトが消えかけてきた頃、決定的なその屋台が現れました。


【オーガの腕相撲屋 ――負けたら【喰う】――】


(え……? やめてください……なんで皆さん立ち止まるんですか……?)


ダメです、食べられます! オーガに美味しくホロホロになるまで煮込まれて、骨を持って振っただけで肉がホロリと剥がれるくらいに煮込まれて食べられちゃいます……!



お父さん、お母さん。

私はゴーレム(アドニスさん)の操縦を、根本から間違えたのかもしれません!

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