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11rep

街に戻った私たちを待っていたのは、割れんばかりの喝采だった。


「聞いたぞ! あの白オークキングを、魔法も使わずに『棒』一本で仕留めたんだってな!」


「あぁ、あの娘だろ? 魔法を温存してあの威力……Sランクも夢じゃないぜ!」


(……違うの、あれは全力の加速魔法で、あとスクワットの遠心力が……!)


私の必死の叫びは、街中の歓声にかき消された。

そんな狂乱のムードを切り裂くように、銀色に輝く装備を纏った一団が現れた。


「フン……野蛮な連中が。魔法の都で、ただの腕力自慢で英雄気取りか?」


現れたのは、Aランクパーティー『ミスリルの翼』。

魔法と剣を完璧に使いこなすエリート集団だが、その目は私たち(主に裸の三人)をゴミを見るように蔑んでいた。


「おい、そこな魔女。貴様のような低レベルを連れている時点で、このパーティーの知性が知れる。……我々がこの街な相応しい礼儀を教えてやろう」


「……あ? 知性だと?」


アドニスの顔から、爽やかな笑顔が消えた。


「俺たちのモヤシちゃんをバカにしたな……? ガストン、バジル、準備しろ」


「おう。俺の流星錘が、あいつらの銀ピカの鎧を叩き潰したいって言ってるぜ」


「女神の御名において、無礼な魂は矯正プレスせねばなりませんね」


一触即発。ギルドマスターの仲裁により、決着は「一対一の四番勝負」という形での決闘へ。


【対戦カード】

1.ガストン(流星錘) vs 氷結の魔剣士

2.バジル(メイス) vs 剛腕の盾騎士

3.ティミド(釘バット) vs 高飛車な天才魔女

4.アドニス(金砕棒) vs ミスリルの翼のリーダー


「ま、待ってください! 私、三番目!? 無理です、相手はエリートの魔女ですよ!?」


「大丈夫だ、豆苗。お前のあのスイングなら、魔法の障壁ごと相手をホームランできる!」


「鈍器を信じるのです、ティミ嬢。君の背筋は今、最高の仕上がりだ!」


「(……お父さん、お母さん。相手は本物の『魔法の使い手』です。バット一本でどう戦えと言うのでしょうか……!)」


コール・ド・ジムの円形闘技場。

知性と技巧の『ミスリルの翼』か、野生と質量の『ゴッドハンズ』か。

街中の住人が見守る中、運命の第一戦が始まろうとしていた。



——お父さん、お母さん。

私はついに、公衆の面前で「物理(物理)」を披露することになりました。

やっぱり、私は選択を間違えたのかもしれません。

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