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クロネコヤマネコ  作者: 葛飾タキ
Episode4.幻光華
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14.幻想と願望と、何ができて何ができないのか。

 何もない、ただ白く、でも時折見せるビーズの彩りのある幻想的な世界。


 この世界から逃れるべく走り続けた――。


 でも、走ることに疲れてしまった。

走る気力も失せてしまった。

何よりも独りであることに絶望してしまっている。


 どんなに叫んでも、どんなに泣いても、どんなに誰かを求めようとも――何もない。

何も起きない。

誰もいないのだ。


「――本当に、誰もいないの?」


 美加は歩くこともできなくなり、その場に座り込んでしまった。

放心状態ともいえる顔で、どこまでも広がる景色を見渡すことしかできなくなっている。


 しかし、どんなに見渡したところで美加の周りには誰もいない。

誰もいないとわかっているのに、どうしても周りを見渡してしまう。

誰でもいいから、と切に願いながら。


 これを何度繰り返してきただろうか。

繰り返しても結果は変わらないのに、やっているのだ。

覆らないとわかっていながらも、やってしまうのだ。


 ずっと走り、歩き続けていたために、足が痛む。

それも、走ることに全く向いていないミュールを履いていることに、今さらになって気がついた。

足先からふくらはぎにかけて痛みと張りがあり、少しでも痛みを和らげばと姑息にもさする。


 白いワンピースとミュールという姿は、旅館にいた時と全く違う恰好。

着替えの中にも、それらを用意してきていない。

なのに、なぜこのような恰好をしているのか心当たりがなかった。


 幻想的な世界の中にいるのだから、夢でも見ているのではなかろうか、と思ってしまう。

だが、寝ていたわけでもないのに、夢を見るなんてことがあるのだろうか、と疑問も浮かぶ。


 夢ならばと頬をつねってみれば――確かめればしっかりと痛みがある。

こんなにも夢の中と言わんばかりの状況だというのに、夢でないと言わざるを得ない痛み。

それとも、痛みそのものも夢の一端なのだろうか。


 頭の中で〝夢〟と〝現実〟がグルグルと回る。

気持ち悪いほどに、ドブ川でヘドロがブクブクと湧き上がって渦を巻いているかのように、言葉と感覚が狂っていく。


『ホムラ――』


 またあの声が聞こえてくる。

美加は「その名前ではない」と否定する気力もなく、俯くだけ。


『ホムラ、なぜ俯いている?』


 声が初めて名前以外の単語を言った。


 美加は顔を上げて、どこに声の主がいるのかわからないので、正面の空を見やる。

白い空に、青と赤のビーズが仲良く並んでいる。

あれが自分と和葉だったら、きっと楽しいのだろうな、と笑みが漏れる。


『ホムラ、お前はこの世界に囚われた人間を、表の世界に帰す役目がある』


「役目?」


『忘れるな。

 この〈幻光華〉から人々を助け出すのだ』


「げんこうか……?

 それは何?

 それから、どうやって人々を助けるの?

 そもそも、〝人々〟って誰のことなの?」


『我に訊くほどのことか?

 ホムラ、お前の周りにいた人々、お前が助けようとしていた人々のことだ』


 助けようとしていた人々――美加の脳裏に、消えてしまった人たちが過ぎった。

雷電から始まり、何人もの人たちが消えた。

千代でさえも。


「じゃあ、万華鏡に消されてしまった人たちは、みんなここに?」


 改めて世界の風景を見れば、万華鏡を覗いた世界そのものが広がっているのだと、ようやく気がついた。

ともなれば、ここは万華鏡の中ということになるのだろうか。


 声の主を見ることもできないが、一転を尋ねるように見据える。


『――そうか、ホムラにとっては〈幻光華〉よりも、〝万華鏡〟という言葉のほうがしっくりとくるか。

 では、これからはホムラに言葉を合わせることにしよう。

 それでホムラ、お前のやるべきことを理解できたか?

 ここでやるべきお前の行動を』


「理解も何も、人々を助けなければならないことはわかったけど、どのようにして助ければいいの?

 私にできることなんてあるの?」


『ホムラ、お前の力を使えば――

なるほど、何が原因なのか知らないが、力を使えないのか。

 我を声でしか認識できていない。

 姿そのものも見えていないのだろう。

 力を持った者ゆえに、〝万華鏡〟を目覚めさせたのかと思ったが、それは偶然だったということか。

 ホムラの眠れる力に惹かれるようにして、目を覚ましたのだろうな。

 ともなれば、今のお前に〝万華鏡〟の力を支配するに至らぬか。

 困ったものだ――』


 声が薄れていく。

美加にできることがないと思って、嫌気が差したのだろうか。

声が遠退いていく。


 美加が呼び止めようとするものの、声はもう一度『困ったものだ』と告げて消えてしまった。


「どうしろって言うのよ。

 最後まで私のことを〝ホムラ〟って呼んで、訳がわからない」


 ううぅと唸って、どこへと睨んでいいのか迷い、最後にはいつものようにうな垂れてしまった。


 深くため息をついた後、また独りになってしまったという思いが恐怖を煽り、心を支配されてしまう。


 見えない相手とはいえ、声が聞こえているだけでも恐怖を和らげるに十分だったのだ。

心強かったのだ。


 その声すらも聞こえなくなってしまうと、とても耐え難い。

恐怖に何もできない。

体が動かない。

恐怖に視界が暗転して――



 目の前に何かが現れたのだ。



 唐突のことに恐怖が僅かに揺らいで、視界が元に戻ってくる。


 それは紙を折りたたんだもの。

どこかで見たことがあるものだと気づき、千代に〝お守り〟として渡されたものであることを思い出した。

それが取ってもらいたそうに宙を浮いている。


 どんな原理なのかと考えるよりも先に手にしていた。

独りでいることの恐怖が和らぐのなら、紙切れだろうとすがりつく。


 それは、美加が手にしたことを確認するような間を置いてから、瞬く間に眩い光を放った。

光が強くなるにつれて、紙が燃え尽きた灰のようにボロボロと崩れ落ちていく。

最後には光がやむと、手にしていた筈の紙は綺麗になくなっていた。


 眩い光に目が眩んだだけなのかと何度か瞬きをし――今度は目の前に人が立っていることに気がついた。


 千代だ。

〝お嬢様学校〟の制服の上から深紅のブルゾンをまとっている。

どこかぼんやりとした表情で目の焦点も合っていない。

ただ立っているだけの状態――ポーズを取らないマネキン人形のよう。


 美加は突然の千代の登場に、驚いて悲鳴を上げそうになるものの、深呼吸をして気を落ち着かせる。


 声は万華鏡によって消された人たちを助けるように言っていた。

そのために美加をここへと導いたのだろうと思われる。

なら、消えてしまった人たちがこの世界にいてもおかしくないのだろう。

消された人たちのいるところへと来なければ、助けることもできないのだろうと推測――

いや、自分がこのような世界にいることこそが確証。

何ゆえ突然現れたのかわからずとも、消えた人たちの一人である千代がここに現れたことが裏づけ。


 現れたことについては、きっと千代の渡してくれた〝お守り〟が呼び寄せたのだろう、とでも考えておけばいい。

紙を手にしてから現れたのだから、他に考えられない。


 美加は自分なりに推測して立ち上がると、千代へと近づいていく。


 千代は美加に気づいていないようだ。

それどころか意識があるかも疑わしい。

目の前で手のひらを振ったのだが、何の反応も見せなかった。


 どうしたら千代の意識が戻るのかを考え、極々シンプルながらもそれが一番なのだろうと思い、名前を呼びつつ肩を揺らしてみる。


「千代ちゃん。千代ちゃん、しっかりして」


 千代は美加にされるがままで、何ら抵抗もしてこない。


 それでも繰り返した。

千代の首がガクガクと揺れ――何度目の名前を呼んだ時か、千代が瞬きをすると真っ直ぐに見据えてくる。


「千代ちゃん?」


「――っ! な、何で、あなたが私のことをその名で呼ぶのっ!

 そういう風に呼んでいいのは霞姉さんだけ!」


 千代は喚きながら美加の手を振り払った。

辺りを見渡して息を整えつつ、状況を確認していく。


「――ここはどこ?」


 状況を確認することで落ち着いてきたというべきか、意識を集中させたというべきか、美加を見やって尋ねてきた。


 美加は千代が喚いたことに驚いたまま目をパチクリとさせるだけ。


「ここはどこなのかを訊いているのだけど。

 それに――どうしてこんな恰好をしているの?

 制服なんて好きでもないのに」


 千代はもう一度睨むように尋ねてくるも、視線を落として自らの恰好を気にしている。


 美加は今の千代の様が初めて会った時と変わらないので慄いた。

仲良くとまではいかなくとも、話ができるぐらいは近づけたかと思っていたので、なおさら。


「え、えぇと……万華鏡の中……かな」


「はい?」


「アハハ……多分、私たちは万華鏡によってここへと連れてこられたと思うの。

 ほら、万華鏡を覗いた時に見える中と、ここって似てるでしょ」


 千代に怯えた状態で言うものだから、否応なしに愛想笑いになってしまう。

それが悪かったのか、千代の睨みが一際きつくなった。




「――そう。何となくだけど、少しはわかったわ」


 千代は頷いた。

美加は美加なりに状況を説明したのだ。

しかし、千代は大まかなところまでしか理解していないようだ。

美加の説明がうまくないこともあるのだろうが、千代が消されてから今までのことを全く記憶にない――認識がないことが、何よりもの原因となっている。


 説明する中で、声に〝ホムラ〟と呼ばれていたことは伝えなかった。

自分がその名前でないということが一番の理由なのだが、〝誰それと言っていい名前でない〟という気もしたのだ。

なぜそう思ったのか、自分自身もわかっていない。

あえて理由をつけるのなら、「本能が」というほかに思い当たらなかった。


「それで私が前に渡したものが現れたのね?

 私自身にそういう意識がなかったから、どうしてここへと現れることになったのか、わからないのだけどね。

 それに、あれにそのような効果があるとも思わなかったけど。

 本当にただの魔除け程度のお守りでしかなかった筈だし。

 私が作ったからこそ、〝私とのつながり〟で私をここに呼び寄せることに至ったのでしょうね。

 作った私自身、そこまでのことをやってのけるとは思っても見なかったけど。

 ここが魔具の中の世界らしいのだから、思っている以上のことが成し得てしまうのかもしれない」


 千代は自らの体に何があるのか確かめるようにして触れていく。

ブルゾンの内側に何かを見つけたのか、もぞもぞと取り出した。


「持ってきてもいないものをまとっている意味が未だによくわからないのだけど、私の今一番欲しいものがちゃんとあって助かるわ」


 そう言って手にしたものは刀。

とはいえ、時代劇で侍がよく振るうものより短い――小太刀。

白木の鞘と柄の飾り気のないもの。


 何ゆえそんな物騒なものを持っているのだろうか、美加は訝しく見ている。


 和葉から千代が〈異端狩り〉であることを聞かされた時のことを思い出して、白矢が白刃の刀を持って歩いていたように、千代も何かしらの武器を手にしていてもおかしくないと納得。

むしろ、〈異端狩り〉が物騒なものを持ち歩かないほうがおかしいのではないかと思ってしまう。


「さて、ここでわからないなどと詰まらないことを言うよりも、まずは行動ね」


 千代は小太刀を半ばまで抜きつつ言った。

刃の光が千代の顔を照らす。

よく斬れそうだと見ている美加が思わず息を呑むほど。


 千代が小太刀を収める。

小太刀が本物かどうかを確かめただけなのだろう。


 刃の光が消えたことで、美加は落ち着いて尋ねることができる。

小太刀をあらわにされたままでは、声が出なかったに違いない。


「でも、走っても歩いても、何も見つからなかったのに?」


「走ったり歩いたりするだけでは、というだけのことではなくて?

 なら、私はなぜここにいるの?

 それに、私をここへと呼び寄せたあの〝お守り〟は?

 私たちがこんな恰好をしていることも、何か意味があるのではないの?」


「意味……?」


 美加は自分の姿を見下ろした。


 白いワンピースとミュールという恰好は、普段なら全く身につけないもの。

でも、どこか憧れている恰好でもある。

細過ぎる体にこの恰好では、体のラインが顕著に出てしまうので、今まで身につけるのを避けてきた。

仮に身につけるにしても、上から何かを羽織るなりワンピースの下に腕と足を隠せるようなものを身につけることにしている。

今は腕も足も出しているのだから、普段と全く違う。


 それと、独りが嫌だと思っていたらあの紙――〝お守り〟が現れた。

そして、千代を呼び寄せたのだ。


 美加なりに考え――たとえ浅はかだと言われようとも――結びついた答えが、〝望むもの〟だった。


 千代へと見やり、答えを口にしようとしたところで――


「ここでは、意識すると〝意識したもの〟が出てくるのかしら」


 千代が先に答えを出してしまった。

でも、考え唸りつつあるので、まだ答えに行き着いていない様子。


「いえ、意識したとしても、何でも出てくるわけでもなさそうね。

 出せるものには限界があるのかしら。

 私としては、霞姉さんから授かった刀のものがいいのだけど、武器はこれしかないわけだし。

 それに、意識したもの、意識したことが可能なら、ここから簡単に出られそうなものなのに、できそうにないものね。

 飽くまで、あの魔具の支配下ということね。

 直接に魔具をどうにかするところまでは、させてもらえない。

 取り込まれた側が自由にできるというのは、もとより考えにくいわよね。

 だからこそ、〈神隠し〉なんて話がこの地で残っているわけだし」


 千代が述べていく内容を聞いて、美加は言おうとした答えを飲み込んだ。

単に〝望むもの〟なんて答えていたら、それこそ何を言われたのかわからない。

もう少し具体的に言えと言われればマシで、これが和葉だったら嫌味のオンパレードだったことだろう。


 千代は美加が口ごもったことを見て、視線で「どうしたの?」と尋ねてくる。


「な、何でもないの。うん、何でも……」


「そう、何でもないのならいいわ」


 それからは千代が先導で歩いてく。

美加はその後ろをついていくだけ。


 何か目的を持って歩いているのだろうか。

とりあえず移動してみようというだけのことなのだろうか。

後ろから見るだけでは、何もわからない。

それも千代は小太刀を抜いて、振りながら歩いている。

その意図も全く理解ができない。


 何ができて、何ができないのか、確かめながらなのだろうということは推測できる。

それだけだ。

千代のやっていることは、ここに草むらがあったら、それを枝で薙いでいる子どもにしか見えない。


 美加は千代のように何かをしようとする気がなく、ぼんやりと千代の背中を眺めるだけ。


 どれほど歩き続けてだろうか。

ここに来て、独りで、千代と一緒になって――元の世界ではどれだけの時間が経っているのだろうか。

わからないことだらけで、ため息をつきたくなる。


 千代とこうして再会できたことを考えれば、他の人たちとも再会できないものだろうか。

千代の〝お守り〟がなければ誰も呼び寄せることができないのか。

たとえ〝お守り〟があったとしても、千代とのつながりしかないものだから、千代しか呼び寄せられないのかもしれない。


 色々と考えていくうちに、無意識にため息をついていたらしい。

千代が足を止めて、振り返るなり睨みつけてくるのだ。


「背後でため息なんてやめて。

 辛気臭くなるから」


「あ、あぁ……はい。ごめんなさい」


 美加は肩をすくめてから謝るのみ。


 千代は両手を腰に当てて――


「それと、そうやってすぐに謝ったりしないでよ。

 何でもかんでも、下手に出ていれば赦されると思っているの?

 本当に、何で霞姉さんでなく、あなたみたいな人と一緒でいなければならないんだか。

 この件が終わったら、ネコジシに抗議してやるんだから」


「そ、そんな。私が悪いだけで、他の人たちまで責めないで。

 私だけを――」


 千代が美加の胸元へと指差してくる。

美加は思わず口を閉じる。


「そうやって、何でも自分が悪いと思わないでくれる。

 後ろ向きに思考を走らせたって、物事はいいほうへと行かないの。

 あなたにどんな過去があるのか知らないけど、過去が負い目となって悪いほうへとしか考えが及ばなくなるから、やめたほうがいいわ。

 私が言える立場じゃないけど、もう少し前向きに考えてよ。

 そうすれば、何かいいことがあるかもしれないから。

 ――はぁ、何やってるのかしら。

 こんなところで、誰が悪いだの何だのと言っていたって、意味がないというのに。

 家に帰ったら、霞姉さんにうーんと甘えるんだから」


 千代はきびすを返すと、再び歩き出した。

美加はその後ろをまたついていくだけ。


「ここみたいな意識云々に関わりそうな世界は、前向きな考えているのが一番よ。

 前向き後ろ向きという意識に、状況が左右されるの。

 だから、ため息なんてついていると、何も解決しない。

 みんなが見つかること。

 みんなが助かること。

 誰かに会いたいとか、そういうのもいいわね」


 千代は歩きながら述べていく。

怒っていないようだ。

本当にどうしたらいいのか、千代なりに教えてくれているようだ。

美加は言葉を口にしなかったが、頷いた。

千代の後ろなので、千代に見せられないが、感謝を込めての頷き。



 ――そして、願った。



 万華鏡によって消されてしまった人たちが見つかることを。

全員でこの世界から出て行くことを。

何よりも、和葉にまた会えることを――。


『なるほどな。

 今は半人前ではあるが、ホムラとしての力はあるということか。

 なら、そのままホムラとして、この世界を支配するのだ』


 唐突の声。

美加は足を止めた。

千代には声が聞こえていないらしく、スタスタと歩いていってしまう。

少しして、美加がついてきていないことに気づいて、こちらを振り返っている。


 美加は千代にどう説明したらいいのか悩んだ。

声が聞こえたと言って、聞き入れてくれるのだろうか。


 それよりも、みんなが見つかるようにと強く願った。

どうして願うことを重視したのか、自分でもわからない。

千代に教わったら声が聞こえたから、体が勝手に動いていたといえばいいのだろうか。

いや、思考が勝手に走り巡っていた。




 ――頭の中を色様々な光の線が走っていく。

光が文様を描く。

光が水を波立たせる。

光が風を躍らせる。

稲穂が揺れ、空が青い――。




 何のイメージだったのだろうか。

そもそもどうしてこのようなイメージが頭の中を走ったのか。

知る由もなく――美加の周囲にいくつもの光が生まれた。

どれも人の大きさを持つ。


 千代は何が起きているのかわからず、慄いている。

動けずに見ていることしかできないようだ。

美加としても何もできない――いや、しているのか。

願ったということだけ。


 光は薄れていき、それらのあった場所には人がいた。

それも、消えた人たち。


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