12.天狗を知っていて、〝天狗〟を知らないで。
「和葉くん、蛇が一杯!」
美加は茂みから何匹もの蛇が姿を現すのを見て叫んだ。
多種の蛇たちが美加と和葉を囲んだのだ。
自然に湧いただけとは到底思えなかった。
統率の取れた動きで、どの蛇もこの二人を狙っているように見える。
ギラギラとした瞳が全て向いてくる。
「この辺りに棲息している蛇が集まってきたということですかね。
それも、蛇としての自我を奪われ、傀儡となっている。
――となると、あの石ですか」
和葉は老神の持つ石を睨む。
鬼灯のような赤い色で光るそれは、妖々と二人をあたかも睨んでいるかのよう。
「和葉くん、どうなっているの?」
「推測でしかありませんが、彼の持っているもので蛇を操っているのですよ」
「老神さんが? どうして?」
「さあ、今回の件に何か関係があるのか、それとも犯人そのものか――。
彼を問い質さなければなりませんね」
「老神さんが犯人?」
「まだ証拠がないので、判断しかねますがね。
飽くまで可能性という話です。
さて、問題はこの蛇をどうするかです」
二人が話し合っているうちにも、蛇たちは次第に増えていく。
近づいてきている。
あっという間に二人を中心に蛇たちの群れが円となった。
非常にタチの悪い柵。
「何だか、こうまでも蛇が集まると、気色が悪いものですね。
あのウネウネとのたうっている群れを目の当たりにさせられるというのは、精神攻撃として十分なほどです。
さぞ蛇嫌いにとって、最悪な状態でしょうね」
和葉は唸った。
とはいえ、怖がっているのではなく、単に気色悪いと思っているだけのようで、顔をしかめる程度。
だが、美加は違う。
真っ直ぐに歩き出した。
恐れをなすどころか、和葉のように気色悪がる様子も見せない。
たただ真っ直ぐに老神を見据え、蛇が目に入っていない。
「どうせ、シマヘビとかアオダイショウとかなんだから、いくら集めたって問題ないです。
毒を持っていないのなら、恐れることなんて――」
和葉が止めに入ろうとしてくるが、美加は楽しむかのように笑みを向けて返した。
美加が怖がっていつもの情けない姿を見せるのだろうと思っていたのか、和葉はきょとんと見据えてくるだけになる。
美加が蛇の円まであと一歩――蛇たちが美加に道を譲るように脇へとそれていく。
円だったものが一箇所だけ欠けた状態――ドーナツの食いかけ、もしくは視力検査の〝C〟。
老神へと一直線に道が生まれた。
老神が唖然としている。
美加の背後の和葉も同じ。
美加はなぜ蛇が道を開けたのか気にもせず――理解すらできるか怪しいが――老神への道が開けたことで、一気に駆ける。
「なぜだ!? 蛇たちが言うことを聞かない。
なぜ勝手な行動をする!?」
老神は手にする石へと睨みつけ、焦りだした。
石に手のひらをかざし、何かを呟く。
石の赤い光が増していく。
より〝力〟を強めようというのか。
「〈赤城〉はちゃんと機能しているのに、なぜだ!?
――あっ!?」
老神が石に気を取られている隙を衝くべく、美加は長身をたたみこんで前屈みの形で老神の懐へと潜り込んだ。
老神が美加に気づいて後ろへと逃げようとしているが、美加にとってはすでに遅い行動でしかなかった。
老神の右腕を取り、そのまま身を翻しての一本背負い。
ガッチリとした体格の老神とはいえ、美加は仮にも刑事。
いとも簡単に投げた。
老神は地面へと、背中から落ちた。
肺に溜まっていた息を吐き出し、痛みに顔をしかめる。
美加は投げただけでは止まらない。
老神をうつ伏せにさせて、右腕を取ったまま押さえ込んだ。
老神は観念したのか、痛みに動けないだけか、呻き声を上げるだけで大人しくなって何ら抵抗もしなくなった。
「何を考えているのですか、あなたは?
状況もよく見ず、突っ走るなんて」
和葉は蛇の開けた道を用心しながら通り抜けてきた。
老神の手から石を取り上げると、まじまじと見据える。
「こんなもので蛇を操ることができるとは。
それよりも、魔具の所有者がこんなにも呆気なく、それもいとも簡単に投げられて終わりというのも、どこか拍子抜けな気分です。
まあ、何も考えずに突っ込んでくる人がいて、さらに魔具にあまり効果が見られなかったからこそ、不意を衝かれただけのことなのでしょうけど」
和葉が手にしたことで石は次第に光を失っていく。
老神の手から離れ、魔具としての力を行使できなくなったのだろう。
それに合わせて、あれほど統率力の持っていた蛇たちが、一目散に茂みへと散っていった。
「何も考えていないわけじゃないですよ。
毒蛇もいないのに、噛まれても痛いだけで済むと思ったからです」
美加は失礼ねと反論しつつ、老神が抵抗してこないところを見ると、その手を放した。
老神から離れて動向を窺う。
老神は上体を起こして魔具を取られたことで本当に観念したのだろう、その場に座り込んだ。
「あぁ……今さら言うのもなんですが、毒を持っている蛇も混じっていましたよ。
あなたは気づかなかったようですが、ヤマカガシにマムシとか。
よく見れば、頭の形状が違うので判断できるのでしょうが、あれほどの数がいると判断しにくいのでしょうね。
それにしても、噛まれなくてよかったですね」
和葉が呆れ顔でため息をついた。
美加の顔が強張る。
先程まで蛇に囲まれていたところを見やり、身震い。
和葉へと視線を戻すと、冗談なのかと視線で尋ねるものの、和葉が頷いて返してきたので、冗談でなく本当のことなのだろう。
ひぃぃと情けない声を出して、腰を抜かしてその場にへたり込む。
「さて、これでゆっくりと話を聞くことができますね。
単刀直入に訊きます。
〝あれ〟はどこですか?
女将の部屋に入ってまでして、取り替えたのでしょう?」
和葉は老神の前で見下ろして、威圧するように尋ねる。
老神は和葉を見上げ、訝しく。
「〝あれ〟?
〝あれ〟とは何だ?」
「しらばっくれないでください。
〝あれ〟を狙うなんて、魔具を知るような人しか考えられません」
「だから、〝あれ〟とは何だ?
私はただ、その祠を狙う者に対して、警告しようとしただけだ」
「祠、ですか。
あの祠は何なのです?」
「〈天狗〉を祀ったものだ。
あなたたちなら、この辺りに〈神隠し〉があったことぐらい、もう知っているのだろう?
その〈天狗〉を祀っているのだ。
二度と災いが起きぬようにな。
私は、もともとこの辺りの出身だ。
そして、蛇を用いて、周期的ではあるが、ここへと訪れて、その祠を管理している」
「管理、ですか。
そういうものは、この旅館の人たちがするのではないのですか?
現に、ここは旅館の敷地内ですし」
「それは昔のことだ。
今は老神家で管理している。
旅館側は、せいぜい祠の維持程度のことしかしていない。
それに、数名しか私のことを知らない。
今の女将は、私などただの客にしか見えていないだろうな」
老神はこうべを垂れた。
真実か嘘かは、現段階でわからない。
「――今回、人が消えたことにより、〈天狗〉の仕業なのではないかと思い、祠を見張っていた。
結果、祠へと来たのは君たちだけだ。
いつもは、ここへと来た者に対して蛇をたきつけて追っ払うようにしてあるがな」
蛇で追い払うとのことで、美加は気絶させられた時のことを思い返した。
上から蛇が落ちてきたのは、老神が操った蛇ということか。
となれば、気絶させたのは老神ということにもなる。
「あなたが、私を?」
美加は老神へと問い質そうとするのだが、老神は訝しくだけ。
「さて、場所を移しませんか?」
「ちょっと、和葉くん、私のことは?」
「どうせ、蛇に驚いて飛びのいた拍子に、頭をどこかに打っただけじゃないのですか?
あなたなら、やりかねません」
「そんなことないもの。
後ろから殴られたの」
美加は老神を指差しつつ言った。
老神にやられたのだと和葉に訴えるのだが、全く聞き入れてくれそうにもない。
それどころか――
「殴った? 私がか?
いつも自動的に蛇をたきつけるようにしているが、あなたに対しては何もしていない。
そもそも、あなたがここに来ていたことなど、知らないが」
と老神は怪訝そのままに答えるのだった。
美加と和葉は老神を連れて、旅館の中へと戻ってきた。
老神は抵抗することもなく従順で、何ら捕縛も必要としない。
ロビーで靴を履き替えていると、仲居がこちらへと近寄ってくる。
恰幅のいい中年女性。
「ああ、日向さん、いいところに。
この人に尋問を行いたいので、部屋を都合してもらえないでしょうか?
できれば、騒ぎにしたくないので、内密にお願いしたいのですが」
和葉がそう言うと、仲居――日向が戸惑いの表情を見せてくる。
老神を尋問することに、驚きを隠せないようだ。
「老神さんが何か悪いことを?
老神さんは、古くから旅館と付き合いのある方です。
悪さをするような人じゃありません」
「ええ、僕としても、この人が悪い人だとは思えません。
それを証明するためにも、尋問が必要なのです。
大丈夫です。
決して悪いようにはしませんから」
和葉は静かな口調で返す。
それで納得したのか、和葉の威圧に押されているだけなのか、日向が後退り。
どこかうろたえているような様子だが、日向は決心したようで歩き出した。
「ついてきてください」
日向に連れられて関係者の部屋の並ぶ廊下へとやってくる。
一番奥の部屋へと通される。
布団やら座布団やらが積まれているところを見れば、普段は物置として使われている部屋なのだろう。
「人知れず、話のできる部屋はここしかありません」
そう言う日向の顔には後ろめたさがある。
老神に気遣うような視線を送ってから、部屋を出て行った。
老神をよく知る人物ということだろう。
仲居頭をやっているということもあって、古くからの知り合いと見るべきか。
それゆえに老神が尋問されることに納得いかない、と出て行く時の表情が語っているように見えた。
本当に、老神に対して申し訳なさそうだった。
――和葉の長々とつくため息だけが響く。
どれほどの間、こうしているつもりか。
老神は何一つ言葉を発しない。
それどころか、尋問をすると言った和葉もまた、何も尋ねない。
美加は何もできずに和葉と老神を見ていることしかない。
どちらが何かを言うのを待つことしかできなかった。
「尋問と言ったが、私に何も訊かないのかね?
それとも、私が何か自白するのを待っているのかね?」
老神が和葉へと睨みながら尋ねる。
和葉は何も答えない。
「自白を待つのは勝手だが、私はすでに述べている。
これ以上のことで言えることなどない」
老神は和葉を紡いでいくのだが、和葉はまだ答えない。
何か答えがあってのことなのだろうか、と美加は和葉を見やる。
それでも和葉はじっと動かなかった。
これだけでは和葉が何を考えているのか、窺い知れない。
「捕まった私がこんなことを訊くのはおかしいのかもしれないが――どのようにして、蛇を?」
老神は和葉から美加へと視線を変える。
美加は話を振られると思っていなかったので、体を強張らせてしまった。
正直、この場だと〝空気〟扱いだと思っていたために、完全に気を抜いていたのだ。
「私は――特に何も。
蛇のほうが勝手に避けてくれたとしか……」
言葉どおりで、実際に何かをした覚えがない。
思い返してみるものの、やはり何も言葉が出てこなかった。
あえて言うのなら、老神へと向かって歩いただけ、ということになるだろうか。
そしたら、勝手に蛇が道を開けてくれたのだ。
正直なところ、蛇が道を開けてくれなくとも、毒蛇がいないと思い込んでいたために、蹴散らしてでも向かおうと思っていたほどなので、〝何も考えていない〟ということしか答えが出てこない。
「あの蛇たちは、〈赤城〉によって支配されていた筈だ。
〈赤城〉は普通に機能していたのに、蛇たちは支配から逃れていた――いや、逆に支配されていた。
〈赤城〉とは別の何かによって」
老神は何かあると疑っているようなのだが――
「そんなこと言われても……。
私は何もしていないです」
何も答えられないことが申し訳なく思えて、頭を下げた。
そして、ふと千代が渡してくれた〝お守り〟――何かを包んだ紙を思い出した。
でも、それで蛇をどうにかしたのかと問われれば、不明でしかないのであえて口にしなかった。
「そうか……」
老神は美加から和葉へと視線を戻す。
和葉は老神よりも、奪い取った石のほうが気になるようでじっと見据えている。
その石が老神の言う〈赤城〉なのだろう。
しかし、どのようにして蛇を操ったのか、見ただけでは何もわからない。
老神が何かを呟くと呼応するようにして石が赤く光っていたので、その時が老神の言う〝蛇を支配していた〟ということなのだろうと推測は立てられる。
「生憎とですが、僕も何もしていませんよ。
これで蛇を操るようですが、それを覆すようなことはしていませんし、そうなることになったことすら、僕にもわからないのですから」
和葉がここでようやく言葉を口にして、石をポケットへとしまった。
「さて、もう一度訊きますが、〝あれ〟についてはあなたも知らないのですか?
人を消してしまう、〝天狗〟についてなのですが。
それとついでですが、この人を殴ったのもあなたなのかどうか」
尋問の始まり――にしては、どこか投げやりな、どこか面倒臭そうな、作業として再確認をしているかのような口調。
「〈天狗〉?
どういうことだ?
祠に〈天狗〉が祀られている。
その祠には何ら問題がないことは、私がこの目で確認している。
それなのに、女将の部屋から取り替えられたのが、〈天狗〉だと?
解せんな。
それに、彼女に関しては、私は一切何もしていない。
疑われようとも、これは真実だ。
蛇に脅かされたというのなら、私の意思でなく、自動的に働くようにしてあるから、把握のしようがない」
「なるほど、そういう答えが出てくるのですか。
こちらの調べでは、今回の事件は間違いなく〝天狗〟とやらが関わっていると見ています。
そして、それを取り替えられた上、消えてしまう人が増えている状況です。
あと、あなたは僕の言う〝天狗〟が何を示しているのか、理解していないようですね。
祠、もしくは、祠に祀られているものだと思っているようですが、僕の言っている〝天狗〟というものは、女将が代々保管してきたものです。
それが何なのか、知らないようにも見えますし」
「女将が保管してきたもの?
何だそれは?」
「今は、まだ答えるわけにはいきません。
白を切っている可能性がありますからね。
ま、あなたがそこまで演技のうまい人とは思えませんし、日向さんのあの顔を見たら、あなたが犯人である可能性も低そうです」
和葉は立ち上がって美加を見下ろしてくる。
「彼にはしばらくここにいてもらいます。
余計な真似をされても困りますからね。
それに、犯人でないという確証を得ていないということもありますし。
さて、僕たちは捜索の続きをしましょう」
そう言って、さっさと部屋を出て行ってしまった。
老神から話を聞くのではなかったのだろうか、と美加は首を傾げる。
それとも、あれで話を聞き終えたというのか。
単に得たかった情報がなかっただけなのか。
老神へと見やる。
何と言えばいいのか、言葉が思い浮かばない。
ただ、老神が犯人でない気がしてきた。
根拠はない。
ただの直感で、勘でしかない。
「あ、あの、ここで大人しくしていてくださいね。
私は老神さんが犯人だと思っていません。
ですから、老神さんが犯人でないことを和葉くんと一緒に証明してみせますから」
「犯人でないこと?
疑っているから、ここに閉じ込めておくのだろ?」
「そう言われても仕方がないけど――和葉くんはきっと老神さんが犯人でないと思っています。
それも、私なんかよりもずっと。
性格が黒猫さんなので素直じゃないんです」
「黒猫?」
「ああ、性格での話です。
〝不機嫌な黒猫〟ということです」
「そういう意味か。
でも、面倒見もいいようだが」
「そうですか?
私には、虐めっ子の和葉くんにしか見えなくて」
「そうか。ま、いずれわかるだろう」
老神が小さく笑む。
それで緊迫した空気が、決して緩むことはないが、それでも気分的に楽になったように感じられた。
美加は老神へと頭を下げ、部屋を出ることにした。
襖障子を閉める際に老神の姿を見れば、「頼んだよ」と笑顔で見送ってくれた。
作り笑いの上に、どれだけ美加たちを信用しているのか窺い知れない。
今まで何も抵抗してこなかったことを見れば、犯人でないことを証明してくれると信頼してくれているのかもしれない。
「――というわけです。
ここで見張っていてください。
他の人に任せるよりも、あなたなら任せられると思っています。
こちらの真意をどう捉えるか、あなたにお任せしますが、あの人の身の潔白を証明するためには、あなたの力が何よりも必要なのです」
襖障子を閉めれば、廊下では和葉が日向へと状況を説明しているところだ。
今まで日向は部屋の外で聞き耳を立てていたのかもしれない。
戸惑いを見せている。
老神に犯人の疑いがあることを否定したがっている。
「僕としても、彼が犯人でないと思っています。
ま、けしかけてきたので、今後余計なことをしてもらわないためにも、反省がてらここで大人しくしていただきたいだけのことです。
納得いかないのも理解できます。
彼の言う、彼と旅館のつながりを知る数少ない一人であるあなたでしょうから」
「わ、わかりました……。
老神さんが犯人でないとわかれば、すぐにも解放してくれるのですよね?」
日向の視線が真っ直ぐに和葉を貫く。
和葉はそれを真っ直ぐに受け止め、頷いた。
「ええ、そうですよ。
僕は飽くまで彼が犯人でないと位置づけした上で、行動しています。
それに、彼は万華鏡のことを知らないようでした。
知らないのでしたら、〝あれ〟で人が消えてしまうことも知らないでしょう。
あとは、旅館とのつながりを見ても、彼に人を消す目的が見えてきません。
彼ならば、旅館を守る側に立つようにも思えますから。
そうなれば、人を消してしまうことが、全くの逆効果にしかなりません。
旅館で人が消えてしまうなんてことが外部へと知れれば、旅館側はバッシングを受け――立ち行かなくなるでしょうからね。
それも旅館経営がうまくいっていない今の状況ならば、百害あって一利なしです。
そもそも、動機が見当たらないのですよ。
無論、犯人の動機もさっぱり見当もつかない状態なので、何とも言いようのないところなんですがね。
飽くまで、彼が犯人でないということだけは、証明がなされていないだけで、僕は違うと信じていますよ」
和葉はそう言い、日向に背を向け、スタスタと歩いていってしまう。
美加は日向を見やりつつ、和葉の後についていく。
日向へと何か言葉をかけてやりたいところだが、何も言葉が浮かばなかった。
日向はただ黙って、両手を組んで襖障子を前に祈っているかのようだ。
その姿は、まるで女神の像が前にあって、祈りを捧げているかのように見えた。
それだけ祈りに力が込められているのだろう。
老神が犯人でないことを信じているのだろう。
美加たちが早く犯人を突き止め、老神を解放するのを願っているのだろう――。




