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0008 初めての魔導書

 まずは、『基礎魔法大全』から。

 それには、前半は詳しい4元素の説明や、魔法陣が8割の魔法を選択するなど、本当に基礎の魔法の知識が載ってた。一番見たいのは、封印解除の魔法と封印の魔法である。

 封印の魔法陣は魔法陣に四角、中に丸が大きく書かれている。

 実践してみると、なんと一回でできた。封印解除の魔法と封印の魔法は何度も実践してみた。意識化で行われる簡単な魔法らしく、居眠りして万が一魔導書をみられないようにしようと、心に誓った。

 後半は火の魔法陣が書いてある。丸の中は三角、これが基本だ。水の魔法陣は二重丸、風の魔法陣はバツを書く。

 それからは火の魔法陣の説明がこと細やかに書いてあった。魔法の名前は、『文字を消す魔法』。

 この魔法は魔法陣を使わない。

 「炎よ。」

 呪文はこれだけ。魔導書の中の文字が消えた。もっとくわしい魔法になると、詠唱も長くなるらしい、とも書いてあった。

 『基礎魔法大全』はシルク王子の説明の上書きと、『文字を消す魔法』しかできなかった。

 さて、『基礎魔法調合大全』はどうでしょうか?

 最初にあったのは、一般的な風邪薬の作り方だった。

 風邪薬の作り方?万能ではないか?

 必要な材料は、しめつゆ草の葉っぱ、きりぎり草の葉っぱ、120度の水、三日前の雨の雫。

 三日前の雨の雫がちょっと手に入りずらいが、風邪薬を作れたら、それはそれはすごいのではないか?いきなり、実用性のある薬からいかれたので、フリル嬢はページをめくってみた。

 『筋肉痛に効く薬』、『ちょっとした擦り傷を治す薬』、『耳が少し機敏になる薬』。

 『筋肉痛に効く薬』がカカル草の根、紫陽花の葉っぱ、以下略。風邪薬ほど万能ではないが、身体向上まで狙えるとは、すごいと思う。

 しかし、材料が聞いたことのない物ばかりだ。どこかで売ってればいいもの、そんな不思議な店知らない。

 私は二つの魔導書を土魔法の封印の魔法で封じた。

 しかし。アリスは私の書斎を作るため頑張ってくれたようだ。床も綺麗に掃除してあった。

 空いた部屋を見つけて、書斎を作ってくれないかとアリスに要望しておいたのだ。こんなに素敵な書斎ができるなんて。アリスはあれから仕事が上手くなったと思う。

 アリスに聞かれたので、シルク王子のいうことを守らなかったことになる。それでも、アリスが私には必要だった。とりあえず、弟をこの屋敷に招き入れることで人質はとった。アリスに死んでほしくなかった。アリスも考えてのことだろう。その結果、弟は勉強ができて嬉しそうだったが。食事も美味しいと言っていた。アリスは平民生まれなので、弟は思いっきり普通の農家だ。

 

 今日は、二つの本を王城に返しにいく所だ。

 シルク王子はいきなり聞いてきた。

 「いい返事はもらえたかな?」

 「はい、とっても。」

 シルク王子はかっこいいのに、何この隠し文句・・・。脈なし・・・。

 書斎に入ると、シルク王子は言った。

 「どうだった?魔導書は読めたかい?」

 「はい、これもシルク王子のおかげです。特に二冊目の『基礎魔法調合大全』の中で、薬を作ってみたいと思ったのですが。」

 「うん、じゃあ、今からお店に行こうか?魔法街に行けば、いっぱいお店はあるよ。」

 「魔法街?」

 「そう、ウクラン魔法街。」

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